【祖師ヶ谷大蔵で口腔外科】口腔粘膜疾患について解説
- 2023年2月21日
- 歯科口腔外科
歯科医院を受診する人の中には、虫歯や歯周病などの歯の病気ではなく、口の中が何かおかしくなったという人もいます。
そういった人の多くは、口腔粘膜疾患です。
口腔粘膜疾患というのは総称で、実際には様々な疾患があります。
口腔粘膜疾患とは何か、どのような疾患があるのかを解説します。
口腔粘膜疾患とは?
歯科医院で診察を受ける人の中には、口腔粘膜疾患の患者さんもいます。
口腔粘膜疾患は、唇や歯肉、頬の粘膜、口蓋、舌、口底など口の中にできる腫瘤や水泡、びらん、潰瘍といった症状の総称です。
口の中の粘膜を口腔粘膜と言い、唾液が分泌されることで湿潤を保持して保護されているものの、歯や食物等で機械的刺激や温度的刺激を受けることが多いため、安静を維持することが難しく症状が変化しやすいという特徴があります。
また、口の中には虫歯菌を始め、多数の細菌がいます。
それらの細菌に感染するリスクが高いのも、口腔粘膜疾患の特徴と言えるでしょう。
症状が様々で病変も外部からの刺激によるものというケースが少なくないため、診断が難しく原因の特定も困難です。
口腔粘膜疾患の主な症状
口腔粘膜疾患と呼ばれるものは多数あるのですが、その内のどの疾患なのかを特定しなければ治療もできません。
主な症状について、解説します。
まず、口の中に楕円形や円形の潰瘍ができる病気は、なじみが深い口内炎です。
口の中を噛んだ場合やストレスが溜まった場合になりやすいと言われるものですが、実はウイルスによって発生するケースもあります。
頬の粘膜や舌、歯肉などが白くなってしまうのは、白板症と呼ばれる症状です。
似たような名前の紅板症というものもあるのですが、これは口の中がビロード状に赤くなるもので、表面は平らなままです。
性感染症であるカンジダの原因菌である真菌のカンジダ・アルビカンスが口内に感染すると、口腔カンジダ症になります。
場合によっては、痛みや味覚障害になることもあるため、注意しましょう。
その他にも、再発性アフタや扁平苔癬、口腔乾燥症というものもあります。
また、ウイルス感染ではヘルペス性口内炎や帯状疱疹、手足口病、ヘルパンギーナというのもあります。
まとめ
口の中で起こった症状は、まとめて口腔粘膜疾患と呼ばれます。
その中には様々な症状があり、治療が簡単なものや難しいものなど様々です。
同じ口腔粘膜疾患でも、症状によって治療方法は変わってくるため、まずはその中のどの病気に該当するのか特定し、適切な治療を受けましょう。
口に違和感がある時などは、是非一度歯科医院をお尋ねください。