【祖師ヶ谷大蔵でインプラント】インプラントと喫煙の関係性について
- 2023年4月22日
- 歯科口腔外科
インプラント治療は、他の健康な歯に悪影響を与えず、なおかつ天然歯と同等の咀嚼力に回復できる治療で、異物感や違和感も極めて少ないです。
しかし、喫煙をすることにより、これらのメリットに悪影響を及ぼすことがあります。
ここからは、インプラントと喫煙の関係性について解説したいと思います。
喫煙がインプラントに及ぼす悪影響について
インプラント治療を受ける際には、基本的に喫煙を中止しなければいけません。
タバコに含まれるニコチンには血圧を上昇させ、血管を収縮させる作用があるため、血液の循環が妨げられ、インプラント本体と骨の癒合が遅れてしまいます。
また、ニコチンによって交感神経が優位になると、唾液の粘度が増して分泌量も低下します。
そうすると、唾液の中にある免疫細胞が減少し、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。
その他、インプラント治療後にすぐ喫煙をすると、治りかけの傷が開いてしまうおそれもあります。
インプラント治療前後の禁煙期間について
インプラント治療の前後は、一定期間喫煙を中止する必要がありますが、禁煙期間については、術前3週間程度、術後2~3週間程度が望ましいです。
歯科クリニックによって、指定される禁煙期間は微妙に変わってくるため、治療前、治療後には、きちんと医師の説明を聞いておきましょう。
ちなみに、喫煙は血流低下、感染症のリスク増台など、身体にとって有害なことが多いため、インプラント治療後は指定期間を過ぎたとしても、なるべく禁煙を継続させるべきです。
加熱式タバコによる喫煙について
インプラント治療前後の喫煙は控えるべきという話をしましたが、紙タバコと比べて90%以上も有害物質を減少させると言われている加熱式タバコは吸っても良いのでしょうか?
結論からいうと、加熱式タバコも吸うべきではありません。
こちらにはタールが含まれていないため、歯の着色は抑えられますが、加熱式タバコの水蒸気には一酸化炭素、揮発性有機化合物といった有害物質、そしてニコチンが含まれています。
先ほども触れたように、ニコチンはインプラントにとって良くない物質であるため、こちらが含まれている時点で、インプラントとの相性は良くないと言えます。
まとめ
ここまで、インプラントと喫煙の関係性について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
インプラントは自由診療であり、他の治療と比べてコストがかかりやすいです。
そのため、できる限り問題なく完了させる必要があり、喫煙など定着や傷の治癒に悪影響を与える生活習慣については、前もって断ち切る覚悟を持っておかなければいけません。