【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】顎変形症を放置するとどうなるのか?
- 2024年1月22日
- 歯科口腔外科
顎変形症は、顎顔面頭蓋の成長発育異常による上下の骨格の不調和に、歯の位置の異常が加わることにより、重度の噛み合わせの異常、顔面の変形などの症状が現れるというものです。
ここからは、顎変形症を治療せず、放置することの主なデメリットについて解説したいと思います。
機能面の問題が生じる
顎関節症を放置することにより、日常生活に支障をきたすような、機能面でのデメリットが生じます。
例えば、食べ物を咀嚼するときには、上下の歯がうまく噛み合わないことから、食べ物を細かく砕けなかったり、スムーズに飲み込めなかったりすることがあります。
また、発音に関しても、歯と舌を使う必要があるサ行、タ行などの発音が難しくなり、何度も自身が発した言葉を聞き返されるなど、不便な状況になることが考えられます。
健康面の問題が生じる
顎変形症を治療せずに放置すると、機能面だけでなく、健康面での問題にもつながることがあります。
顎変形症で顎の骨が出っ張っていたり、へこみが目立っていたりする場合、口を閉じたくても閉じられないことがあります。
こちらは、口内の乾燥やウイルス感染、虫歯、歯周病などのリスクが上昇することにつながります。
また、顎変形症の方は、関節の痛みがあったり、顎が疲れやすかったりするため、これらから来るストレスが体調を悪化させることも考えられます。
その他、顎変形症は、シワやたるみにつながることもあります。
こちらは、噛み合わせが悪くなり、咀嚼量が減ったり、口周りの筋肉に過緊張が起こったりすることが主な原因です。
コンプレックスにつながる
顎変形症と一口に言っても、その症状は多種多様です。
例えば、受け口の方もいれば、出っ歯の方もいますし、顔が歪んでいるように見えたり、顎が出っ張って見えたりする方もいます。
また、このような症状の程度には個人差がありますが、顎変形症である場合、見た目への影響はどうしても大きくなります。
そのため、自身の歯や顎などにコンプレックスを抱き、人前で自然に笑顔を見せることができなかったり、無意識に口元を隠すようになったりすることがあります。
まとめ
ここまで、顎変形症を治療せず、そのまま放置することのデメリットを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
残念ながら、顎変形症は自然に治癒することがありません。
そのため、矯正治療や外科治療を受けなければ、前述のような問題は改善されませんし、コンプレックスを抱いている方は、いつまでもそれを背負って生きていくことになるため、早めに歯科クリニックに相談してください。