【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】歯周病を発症する主な原因について
- 2024年2月3日
- 歯周病
歯周病は静かなる病気とも呼ばれていて、世界一感染者数が多い感染症として、ギネスブックにも掲載されています。
また、歯周病の歯茎が腫れる、出血するといった症状をご存知の方は多いですが、原因についてはあまり知らない方もいるかと思います。
今回は、歯周病を発症する主な原因について解説します。
プラーク
歯周病を発症する直接的な原因は、口内に存在するプラークです。
口内は、数百種類もの細菌が住んでいて、これらは普段悪い働きをしませんが、ブラッシングが不十分だったり、砂糖を過剰に摂取したりすると、ネバネバした物質をつくり出し、歯の表面に付着します。
こちらがプラークであり、粘着性が強く、うがいをした程度では落ちません。
また、プラークの中には、歯周病を引き起こす細菌が多く存在していて、これらが歯肉に炎症を引き起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
口内トラブル
歯周病の直接的な原因はプラークですが、リスクファクター(危険因子)と呼ばれる間接的な原因も存在します。
例えば、プラークが石灰化し、歯石になると、歯茎の炎症を引き起こします。
歯石はプラークとは違い、ブラッシングで落とすことはできません。
また、歯並びが悪い部分はブラッシングが不十分になりやすく、磨き残しからプラークが付きやすくなります。
その他、虫歯治療などの詰め物、被せ物が自身の歯に合わない場合も、プラークが付着しやすくなりますし、普段口呼吸、歯ぎしりなどを行う癖がある方は、口内の乾燥や歯、歯茎への負担により、炎症が起こりやすくなります。
生活習慣
歯周病のリスクファクターとしては、生活習慣も挙げられます。
まず、食生活については、甘いものややわらかいものを多く食べることにより、歯周病の原因であるプラークを増殖させやすくなりますし、不規則な食事や栄養バランスの乱れは、歯周組織の抵抗力を弱め、歯周病のリスクを高めます。
また、タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて歯茎の血行不良を引き起こし、一酸化炭素の働きにより、歯周組織の栄養不足、歯周病の重症化を引き起こすこともあります。
その他、精神的ストレスによって抵抗力が弱まることも、歯周病の原因の一つです。
まとめ
ここまで、歯周病を発症する主な原因について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
歯周病の直接的な原因はプラークですが、きちんとブラッシングをしていても、口内環境や生活習慣によっては、歯周病のリスクが高まります。
そのため、徹底的に予防するには、健康的な生活や歯科クリニックでの定期検診なども欠かさずに行わなければいけません。