【祖師谷大蔵駅近くの歯医者】マタニティ歯科で治療すべき症状とは?
- 2024年5月11日
- マタニティ歯科
マタニティ歯科は、口内トラブルのリスクが高い妊婦さんを対象に行う歯科治療です。
口内トラブルが発生しているにもかかわらず、治療を受けずに放置している場合、生まれてくる赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
今回は、マタニティ歯科で治療すべき主な症状について解説します。
妊娠性歯肉炎
妊娠性歯周炎は、妊婦さんによく見られる歯周病の一種です。
妊娠中には、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が活発になります。
これらのホルモンには、歯周病菌が繁殖しやすい状況をつくるだけでなく、血管や免疫にも変化を与えます。
そのため、ごく少量のプラークや歯石でも、歯茎の腫れや炎症が起こりやすくなります。
また妊娠性歯肉炎を放置すると、早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があるため、マタニティ歯科で早めに治療しなければいけません。
妊娠性エプーリス
妊娠性エプーリスは女性ホルモンの増加によって歯茎にできる、赤い腫れや痛み、出血を伴う良性の腫瘍です。
妊娠初期から中期にかけて多く発症し、出産後に自然消滅するケースが多いです。
また、妊娠性エプーリスそのものに特別な治療は必要ありませんが、発症すると歯周病を併発する可能性があります。
妊娠性エプーリスは、腫瘍が歯の表面に覆いかぶさるようにできるため、歯と歯茎の隙間が広くなります。
そのため、腫瘍がある部分はブラッシングがしにくく、汚れが溜まりやすくなって歯周病のリスクが高まります。
その結果、やはり早産や低体重児出産につながるおそれがあるため、一度マタニティ歯科で診てもらう必要があります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に発症する高血糖症です。
糖尿病とまではいえないものの、ある程度の血糖値の異常が認められる状態です。
妊娠中は赤ちゃんに栄養を与えるために、血糖値を上昇させるホルモンが胎盤から分泌されます。
そのホルモンが、血糖値を下げるインスリンの働きを抑制するため、妊娠中はそもそも血糖値が上がりやすいです。
また多少の血糖値の上昇であれば正常と判断されますが、一定の基準を超えると妊娠糖尿病と判断され、巨大児や妊娠高血圧症候群などのリスクが高まります。
そのため、定期的にマタニティ歯科で血糖値測定を受けるべきです。
まとめ
妊娠中には、これまで体験したことのないような症状が現れることがあります。
また、これらの症状は重複して発症することも多く、体調管理をしていてもなかなか避けられるものではありません。
そのため、妊婦さんはまずどのような病気のリスクがあるのかを把握しましょう。
さらに、妊娠中でもなるべく定期検診に通い、口内の状況をチェックしてもらうことが大切です。