【祖師ヶ谷大蔵駅近くの歯医者】妊娠中の食事で求められる工夫について
- 2024年5月24日
- マタニティ歯科
妊娠中は、主にホルモンバランスの変化により、体調や口内環境に大きな変化が生じます。
そのため、食事を摂取する際は内容を工夫し、妊婦さん自身やお腹の赤ちゃんの負担を最小限に抑えなければいけません。
今回は、妊娠中の食事で求められる主な工夫について解説します。
塩分の摂取量を減らす
妊娠中の食事では、できる限り塩分の摂取量を減らす必要があります。
なぜなら塩分の摂取量が多いと、妊婦さん自身のむくみや高血圧、または赤ちゃんの栄養不足につながるからです。
また、塩分の多いものは味覚を鈍らせ、食べすぎや口内環境悪化のリスクを高める原因にもなります。
そのため、妊娠中は味の濃い旬の野菜を摂取したり、調味料を最後に必要な分だけかけたりすることが望ましいです。
こうすることで、自然と塩分の摂取量は減少します。
栄養素を十分に摂取する
妊娠中の食事では、栄養素を十分に摂取することも大切です。
栄養不足になると、より口内環境が乱れやすくなるからです。
妊娠中は悪阻(つわり)が出ることにより、食欲が湧かないことも多いですが、しっかり栄養を摂らなければ口内炎や虫歯、歯周病を発症しやすくなります。
また特に摂取すべき栄養素としては、カルシウムやリン、ビタミン類(A、C、D)などが挙げられます。
カルシウムやリンは、歯の再石灰化を促す働きがあり、牛乳などの乳製品や小魚などに多く含まれています。
ビタミンA・C・Dは、魚介類や卵、野菜類などから多く摂取できます。
よく噛むことを意識する
妊娠中は、食事の際よく噛むことも意識しましょう。
妊娠中は唾液の分泌量が減少しますが、口内の汚れを洗い流すために唾液は欠かせません。
そのため、食事では噛み応えのあるものを多く採り入れ、唾液腺を刺激する必要があります。
また、噛み応えのある食べ物ばかり選ぶのではなく、調理の工夫によって食材の噛み応えをアップさせるのもポイントです。
例えば野菜や肉の素材を活かした調理法にすれば、自然と噛む回数が増え、唾液量の増加が見込めます。
さらに食材をいつもより少し大きめにカットすることでも、咀嚼回数は増え、妊娠中の口内環境は良くなります。
まとめ
妊娠中は体調の変化などにより、ついつい食事をおろそかにしがちです。
しかしきちんと食べなかったり、即席のものばかり食べていたりすると、母子ともに問題が生じる可能性があります。
そのため、前述したような工夫は積極的に採り入れましょう。
もちろん、妊婦さん自身でできることには限界があるため、パートナーなどのサポートを受けることも大切です。