【祖師谷大蔵駅近くの歯医者】象牙質再生治療の概要とメリット
- 2024年6月4日
- 虫歯治療
*当院ではこの治療を行っておりません
歯はエナメル質や象牙質、セメント質や歯髄といった部位で構成されています。
健康な歯を維持するためには、いずれの部位も必要不可欠です。
また象牙質は虫歯の進行などで溶けてしまうことがありますが、こちらは象牙質再生治療で対処できる可能性があります。
今回は、象牙質再生治療の概要とメリットを解説します。
そもそも象牙質とは?
そもそも象牙質は歯の構造の一部であり、エナメル質のすぐ下の層にある組織です。
こちらは歯の主成分とも言えるほど重要な部位です。
象牙質はやわらかい組織であり、硬いエナメル質の内側をやわらかい象牙質が支えていることで、歯が割れにくくなっています。
歯の神経は象牙質の内部にあるため、象牙質が何らかの理由で露出すると、虫歯や知覚過敏などの症状につながります。
また象牙質まで進行した虫歯を放置すると、神経にまで症状が進み、激しい痛みを伴うようになります。
象牙質再生治療について
象牙質再生治療は、歯髄再生治療と同時に実施できる治療です。
歯髄再生治療は不用歯と呼ばれる噛み合わせに無関係な親知らず、抜けてしまう乳歯から歯髄幹細胞を採取し、神経を失った歯に移植して再生させる治療法です。
象牙質再生治療では、このとき採取・培養した歯髄幹細胞に、抜歯した歯の粉砕加工物をあわせて移植します。
これにより、歯髄とあわせて象牙質まで再生することができます。
治療後は歯髄幹細胞が分泌する物質の働きにより、歯の周囲組織にある幹細胞が歯の内部に集まります。
その後血管や神経が伸びてきて、歯髄や象牙質が再生され、歯の感覚が戻ってきます。
象牙質再生治療のメリット
象牙質再生治療を受けることにより、象牙質が持つ代謝作用や緩衝作用により、歯の強度が向上します。
また歯の破折を防ぎ長持ちさせる効果や、歯の隙間を塞ぐ効果もあるため、今後歯のトラブルが起こるリスクは軽減されます。
一度虫歯で象牙質を失った方でも、象牙質を取り戻せるだけでなく、虫歯が再発する可能性が低くなります。
さらに、象牙質再生治療には歯髄炎を防止する効果もあるため、治療後の口内環境は非常に良くなることが期待できます。
まとめ
象牙質再生治療は、健康な歯を維持するにあたってとても重要な象牙質の機能を取り戻す治療です。
まだまだ取り扱っている歯科クリニックは少ないですが、重要な治療であることから、今後少しずつ取り扱いが増えるでしょう。
もし虫歯や知覚過敏などの自覚症状があるのであれば、まずは歯科クリニックを受診し、歯髄再生治療や象牙質再生治療が受けられるかどうか確認してみてください。
*当院ではこの治療を行っておりません