【祖師ヶ谷大蔵の歯医者で歯周病治療】グリチルリチン酸ジカリウムとは?
- 2024年9月21日
- 歯周病
歯周病予防に効果的なアイテムとしては、やはりブラッシングの際に用いる歯磨き粉が挙げられます。
また歯磨き粉を選ぶ際には、成分表でどのような成分が含まれているか確認するのが大事ですが、このとき注目したい成分の一つにグリチルリチン酸ジカリウムがあります。
今回はこちらの成分について解説します。
グリチルリチン酸ジカリウムの概要
グリチルリチン酸ジカリウムは、マメ科の甘草という植物の根から抽出される成分です。
甘草は中国やウズベキスタンなどで栽培されていて、漢方としても使用されます。
またグリチルリチン酸ジカリウムの見た目は白色の粉末状で、水に溶けやすい性質を持っています。
強い甘味を持つのも特徴で、さまざまな口腔医薬品に採用されています。
グリチルリチン酸ジカリウムの歯周病予防効果
グリチルリチン酸ジカリウムは、歯周病の予防や歯茎の腫れ、痛みを和らげる効果があります。
こちらは優れた消炎効果を持っているからであり、歯周病予防に特化した歯磨き粉やマウスウォッシュなどには、グリチルリチン酸ジカリウムが含まれていることが多いです。
またグリチルリチン酸ジカリウムは、口臭を予防する効果も持っています。
歯周病の症状が出始めている方は、歯周病菌が揮発性硫黄化合物のガスを発生させることから、口臭を引き起こします。
このとき発生する口臭は腐ったタマネギや卵、生ごみなどに例えられるほど強烈です。
グリチルリチン酸ジカリウムを採り入れることにより、歯周病から来る口臭を予防し、自身だけでなく周囲の方に及ぼす影響も軽減できます。
グリチルリチン酸ジカリウムの注意点
歯周病予防効果が期待できるグリチルリチン酸ジカリウムですが、ある程度進行している歯周病を完治する効果は期待できます。
効果は歯茎の腫れや痛みなど、症状の改善にとどまります。
また歯茎から出血するほどの炎症が起きている場合、グリチルリチン酸ジカリウム配合の歯磨き粉、マウスウォッシュの使用が刺激になることがあります。
このようなケースでは、まず歯科クリニックに相談し、歯石除去などの基本的な歯周病治療を受けるのが望ましいです。
まとめ
歯周病予防に特化した歯磨き粉には、グリチルリチン酸ジカリウム以外にもさまざまな成分が含まれています。
例えばイソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウムなどの成分については、グリチルリチン酸ジカリウムとあわせて確認しておくべきです。
また歯周病予防をより強化するには、正しいブラッシングを習得し、歯科クリニックでのメンテナンスも受けなければいけません。