【祖師ヶ谷大蔵で予防歯科】フッ素塗布はどんな効果がある??
- 2023年2月25日
- 虫歯予防
歯科医院で治療を受けたり、クリーニングをしたりすると、最後にフッ素塗布をします。
また、子どもの場合は、定期的にフッ素塗布に来るよう言われることもあります。
しかし、フッ素には虫歯を予防する効果があることを知っていても、その理由まで知っている人は少ないでしょう。
フッ素塗布にはどのような効果があるのか、解説します。
フッ素とは?
歯に塗ることで虫歯の予防になると言われるフッ素ですが、そもそもフッ素とは何なのでしょうか?
歯に塗るということは、口から体内に入っていくものなので、体に悪影響がないかも気になるでしょう。
実は、フッ素は普通の食べ物にも含まれているものです。
お味噌汁や清涼飲料水、お茶などにも含まれているので、体に悪影響があるということはありません。
もちろん、歯科医院だけで使用できる専門性の高い薬剤というわけでもありません。
市販されているオーラルケア用品にも、「フッ素配合」と書かれているものはたくさんあるので、日ごろから目にすることも多いでしょう。
フッ素は、安全性が高いとはいえ、大量に摂取してしまうと中毒症状を起こすことがあります。
フッ素の急性中毒というものなのですが、よほど大量に摂取しない限り起こることはありません。
歯科医院では歯の表面にフッ素を塗布しますが、これは虫歯を予防するために行うだけなので、中毒の恐れがあるほど大量のフッ素を塗布することはありません。
そのため、仮に塗布したフッ素を飲み込んでしまっても、これで中毒症状が起こるということはないのです。
フッ素の働き
フッ素には、主に2つの働きがあります。
歯の再石灰化を促進する働きと、歯を強くする働きです。
具体的な内容についてそれぞれ解説します。
歯は、ミュータンス菌が産生する酸によって溶けてしまい、主成分であるカルシウムやリンが流れ出てしまうことがあります。
この現象を脱灰というのですが、再石灰化はそれを修復することをいいます。
フッ素には、溶け出したカルシウムやリンなどを再び歯に戻し、結晶化する動きを促進する働きがあるのです。
これが、フッ素の働きで特に重要な点であると言えます。
もう1つの歯を強くする働きというのは、歯を構成する物質を作り替えるというものです。
前述した再石灰化をする際に、歯を構成するハイドロキシアパタイトという物質を、フッ素が入ったより強いフルオロアパタイトに造り替えてくれます。
まとめ
フッ素は虫歯予防になるということを知っていても、実際にどのような働きをするのか知らない人も多いでしょう。
フッ素の主な働きは、歯の再石灰化の促進と歯を構成する物質を作り替えることです。
普段の飲食物にも含まれている成分であり、通常の用途であれば摂取しても問題はない安全なものです。
普段のオーラルケア用品にも含まれているため、虫歯予防に使用することをおすすめします。