【祖師ヶ谷大蔵で口腔外科】口腔内腫瘍について解説
- 2023年2月18日
- 歯科口腔外科
口内炎と言われる炎症が口の中で起こることは珍しくありません。
しかし、中には口の中に腫瘍ができてしまう人もいます。
これは口腔内腫瘍と言われるものですが、具体的にはどのような症状なのでしょうか?
口腔内腫瘍がどのようなものか、主な症状にはどんなものがあるのかを解説します。
口腔内腫瘍とは?
口腔内には、腫瘍ができることがあります。
そのうち悪性腫瘍と呼ばれるものには、上皮性の癌腫とそれ以外の肉腫があるのですが、肉腫が口腔内にできることはごく稀で、ほとんどの場合は扁平上皮癌と呼ばれるものです。
腫瘍ができる場所によって、口唇がんや口底がん、頬粘膜がん、硬口蓋がん、舌がん、歯肉がんなどに分かれています。
これらをすべてまとめて、口腔がんと呼びます。
この中で最も発生頻度が高いのは舌がんで、全体の40%を占めています。
口腔がんには様々な種類があるのですが、共通する点として、良性の腫瘍と比べて進行が早く、腫瘍も大きくなりやすいということが挙げられます。
また、腫瘍の周囲が固くなったり、周囲と癒着して違いが分かりにくくなったり、他の部位に転移するケースもあります。
口腔内腫瘍は、喫煙や飲酒の習慣があると発症する可能性が高まります。
義歯が合っていないケースや、あるいは虫歯があって口腔内を慢性的に刺激しているケースも原因として疑われます。
口腔粘膜疾患の1つである白板症は、正常な粘膜よりもがんになりやすい前がん病変なので、これからがんに進行したと考えられる症状もあります。
発生しやすい年代は、50代以上が中心です。
口腔内腫瘍の主な症状
口腔内腫瘍にはいくつかの種類があり、その中でも硬口蓋と上顎歯肉に発生しやすい悪性黒色腫には様々な形や大きさのものがあります。
着色もそれほどはっきりとしないことがあり、リンパ行性や血行性の転移が多く、予後も悪くなることが多いのが特徴です。
リンパ系組織から発生する腫瘍に、悪性リンパ腫があります。
リンパ節で発生したものは節性、それ以外を節外性と区別し、歯肉や上顎洞、顎骨によくみられる腫瘍です。
これ以外に、唾液腺腫瘍というものもあります。
口腔内腫瘍は発生する場所が限られているものもありますが、必ずしもそこにだけ発生するというわけではないので、注意しましょう。
まとめ
口腔内腫瘍は口にできる腫瘍であり、できる場所によっていくつかの種類に分けられていて、総称として口腔内腫瘍と呼ばれています。
また、症状も様々であり、悪性腫瘍であれば病状の進行が早く、転移することも多いため早急な治療が必要となります。
口の中や唇に腫瘍やしこりができた場合は、なるべく早く歯科医院で検査を受けることをおすすめします。