【祖師ヶ谷大蔵で口腔外科】親知らずの抜歯について
- 2023年2月23日
- 歯科口腔外科
通常、人間の歯は全部で28本なのですが、時にはそれを超えて29本目以降の歯が生えてくる人もいます。
この29本目以降の歯を親知らずといいます。
奥歯のさらに奥に生え、上下左右合わせて最大4本生えてくる親知らずは、抜歯することもあれば放置することもあります。
親知らずの抜歯がどのような時に必要なのか、解説します。
親知らずの抜歯の流れ
親知らずは、奥歯のさらに奥、前歯から数え始めて8本目にあたる歯です。
その生え方はまちまちで、真っすぐ生えることもあれば斜めに生えることもあります。
中には、真横に飛び出して生えてくることもあるのです。
親知らずの歯根は複雑な形をしていることが多く、普通の歯とは違って真っすぐ抜くことができないものが多いのが特徴です。
そのため、親知らずの抜歯は他の歯とは違う方法をとることになります。
抜歯にあたり、まずはレントゲンで生え方を確認します。
その時に真っすぐ生えていて歯根もあまり湾曲していないようならそのまま抜くことができるのですが、そうではない場合には手術をして抜歯します。
その際は、麻酔をかけて歯茎を切開します。
そして、親知らずの頭部分を切り離し、歯根と分割します。
その状態で、歯根部分を抜くことになるのです。
親知らずの抜歯には、通常15分から30分程かかります。
難しい状態であればもう少し時間がかかることもありますが、1時間を超えることは、滅多にありません。
抜歯する必要がないケース
親知らずは、必ず抜歯しなければならないわけではありません。
残っていても特に問題がないようなら、そのまま放置していてもいいのです。
抜歯する必要がないのは、どのようなケースでしょうか?
まず、親知らずがあると問題になるケースとして、斜めに生えていて他の歯を圧迫してしまう状態が挙げられます。
このまま放置していると痛みが生じてしまうため、抜歯する必要があるのです。
そのため、真っすぐに生えている場合は特に抜歯する必要はありません。
また、親知らずは歯肉から半分だけ顔を出しているものもあります。
その状態だと、歯磨きもあまりしっかりとはできないため虫歯になる可能性が高く、その隣の歯も虫歯になりやすいというのが問題点です。
真っすぐ生えていてきちんと歯磨きができる状態なら、わざわざ抜く必要はないでしょう。
また、親知らずの形状次第では他の歯が抜けてしまった時に、その歯の代わりに移植できることもあります。
滅多にないことですが、それができれば親知らずは決して無駄な歯ではなく、歯のスペアとして扱うことができるでしょう。
まとめ
本来の歯とは違う所に生え、生え方も様々な親知らずは放置しておくとトラブルの原因となることもあるため、抜歯してしまうことが多いでしょう。
しかし、生え方によっては特に問題がなく、時には役立つこともあるため、痛みがない場合には「無理に抜く必要はない」との判断が下されることもあるのです。
ただし、虫歯や歯周病の原因となることもあるため、問題がないか歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。