【祖師ヶ谷大蔵で口腔外科】顎関節症について解説
- 2023年2月14日
- 歯科口腔外科
歯科医院では、虫歯以外にも様々な口の病気の診察、治療を行っています。
その1つが顎関節症で、顎の痛みに悩む人が診察を受けることがあるのです。
しかし、顎関節症とは何か、よく知らないという人もいるでしょう。
これはどのようなものか、どういった診断や治療を行うのかを解説します。
顎関節症とは?
顎関節症は、口を開けるときに顎が痛む、音がするという症状の病気です。
痛むのは顎関節や筋肉で、音が鳴るのは顎関節です。
また、口を大きく開けられなくなることもあります。
顎関節症は珍しい病気ではなく、2人に1人は一生のうちに経験すると言われています。
口を開閉すると音が鳴るというのは、首や肩を動かしたときに音が鳴るのと同じ原理であり、実害はありません。
しかし、顎関節の場合は首や肩よりも耳に近いため、はっきりと音が聞こえて気になってしまう人が多いのです。
どうしても音がしないようにしたいのであれば、手術をするしかありません。
それでは大変なので、音だけなら手術をせずに治療をする必要もないと考えるのが一般的です。
痛みや口の開閉がしにくいというのが、一時的なものだったり音だけだったりという場合は、治療の必要がないこともあります。
しかし、気になる場合には一度診察してもらうといいでしょう。
診断と治療
診断する際は、痛みや関節の音、口の開けにくさなどから判断します。
症状が始まったのがいつか、どう変化したかなどを問診で確認し、状態を検査して必要ならエックス線やCTなども使用します。
実は、顎関節症に似たような症状は、他の病気でもあり得ます。
そのため、痛みがある場合は他の病気ではないことを確認しなくてはいけません。
他の病気であれば、治療方法が異なります。
顎関節の治療方法には、薬物療法やマウスピース療法、理学療法などがあります。
日本顎関節学会で診療ガイドラインを発表しているため、それに従って治療を行います。
外科的治療は行われず、いくつかの治療法の中で可逆的なものを優先して選択することになります。
症状を自覚してすぐの段階であれば、噛み合わせの調整などは行いません。
口の開け閉めは生活するうえで欠かせないもので、顎関節症は生活の質に関わってくるため、適切に対応することが求められます。
まとめ
顎関節症は顎の関節に関係する病気ですが、その症状は単に音が鳴って気になるというものから痛みがある、食べたり話したりするときに口を開けにくいなど様々です。
音が鳴るだけなら治療の必要はないのですが、痛みがある場合や口が開けにくい場合には一刻も早く治療することが求められます。
顎の痛みが気になった場合は、一度歯科医院で診察を受けてみることをおすすめします。