【祖師ヶ谷大蔵で口腔外科】顎顔面外傷について解説
- 2023年2月16日
- 歯科口腔外科
顔は、様々な原因からダメージを受けることが多い場所です。
顎顔面骨折というのは顎、あるいは顔面に受けた外傷のことで、様々な箇所を骨折するケースがあります。
その治療は、口腔外科の担当となります。
顎顔面外傷とはどのようなものか、解説します。
顎顔面外傷とは?
顎顔面というのは、その通り顎や顔面のことです。
顎には上顎骨と下顎骨があり、それぞれ骨折してしまうことは珍しくありません。
また、顔面においても頬骨骨折や頬骨弓骨折、鼻骨骨折などがあり得ます。
こういった外傷の原因となるのは交通事故が最も多いのですが、それ以外にも作業における事故やスポーツの接触等の事故、けんかによるものや転倒によるものなどがあります。
また、病的骨折というものもまれにあります。
病的骨折とは、顎骨内に膿疱や腫瘍が生じた際に骨が吸収されてしまい、健康な骨だったはずなのにいつの間にか薄くなってしまった結果、骨折してしまうというものです。
めったに起こるものではありませんが、ありえないというわけでもないのです。
骨折した場合、顎や顔面に限らず骨折全般に共通するように、痛みや腫れなどが生じます。
それに伴い、顔面の変形や粘膜の変色、咀嚼や開口への障害なども起こることがあるでしょう。
歯の外傷
歯を強くぶつけた際は、外傷が生じることがあります。
これは、転倒や階段からの落下などが理由になるケースが考えられます。
また、子どもは遊んでいる時にぶつかってけがをすることもあるでしょう。
歯をぶつけた時は、一時的に歯根膜が炎症を起こす打撲、歯根膜の一部が断裂して歯が抜けかかって痛みも生じる亜脱臼、歯が歯槽骨から完全に抜けてしまう完全脱臼などの症状が起こり得ます。
外傷、あるいは咀嚼を原因として歯にひびが入ってしまったり、折れてしまったりすることを破折と言います。
かたい食べ物などを噛んだ時に起こりやすいので、注意しましょう。
また、口や顔などの皮膚や粘膜の外傷のことは、軟組織の外傷とも言います。
顔面の擦り傷や唇の裂傷、軟口蓋の穿孔などもこれに含まれ、主に出血することとなります。
最初はかなり出血しますが太い血管を傷つけていなければ時間が経過するうちに止血されます。
まとめ
顎顔面外傷は、顎や顔面、歯等顔全体に関わる外傷のことを言います。
顔面には擦過傷や骨折、創傷や裂傷などがあり、歯の場合は脱臼や破折といったダメージが起こり得るでしょう。
このような外傷を受けた際は口腔外科で治療を行うことになるので、近くの口腔外科がある歯科医院で治療してもらいましょう。
特に、歯のダメージについては気づかないうちに悪化することも多いため、早めに受診することをおすすめします。