【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】よくある間違った歯磨きの方法について
- 2023年7月7日
- 虫歯予防
予防歯科は、歯を失う2大要因である虫歯、歯周病を予防するために行うデンタルケアです。
また、こちらには歯科クリニックで行われるものだけでなく、当然自宅で行う歯磨きなどのセルフケアも含まれます。
今回は、よくある間違った歯磨きの方法について解説したいと思います。
歯磨きの前に歯ブラシを濡らす
歯磨きをする際には、ほとんどの方がまず歯磨き粉をつけますが、このとき事前に歯ブラシを濡らすという方は多いです。
しかし、こちらは予防歯科の観点からいうと、あまり良いことではありません。
確かに、水で濡らしてから歯磨き粉をつけた方が、泡立ちや使用感は良くなります。
しかし、歯磨き粉の泡立ちが良いと、しっかり磨けていないにもかかわらず、磨けていると感じてしまい、プラークや食べカスを十分に取り除くことができません。
そのため、歯磨き粉をつける際には、歯ブラシが乾いた状態のままつけることをおすすめします。
複数の歯を一気に磨く
歯磨きをする際、複数の歯を大きなストロークで一気に磨いている方も多いかと思いますが、こちらも間違った方法です。
何本も一気に磨くと、どこを磨いたのかわからなくなり、磨き残しが出やすくなります。
そのため、歯磨きの際には、1本1本時間をかけて、小刻みに磨くようにしましょう。
1本を磨く回数は、20往復が目安です。
また、1本1本歯を磨く際には、自分なりに順番を決めておくことをおすすめします。
例えば、左上の外側から始めて右端まで行き、そのまま内側を右から左というように、規則性を持って歯磨きを行うことでも、磨き残しは防ぎやすくなります。
舌磨きをしない
虫歯や歯周病を予防するためには、歯だけでなく、歯と歯茎の間も丁寧に磨く必要があります。
ここまでは実践している方も多いですが、舌の汚れにまで気が回る方は意外と少ないです。
舌の汚れは舌苔と呼ばれるものであり、こちらが残った状態だと、せっかく歯を磨いても、歯磨きの途中に舌の細菌が歯に付着し、効果が半減してしまうことがあります。
また、舌苔に含まれる食べカスや古くなった粘膜は、細菌によって分解され、口臭の原因となるガスを発生させることもあるため、しっかりと舌磨きを行わなければいけません。
まとめ
ここまで、よくある間違った歯磨きの方法をいくつか見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
歯磨きは、毎日欠かさず行うことが重要なのではありません。
本当に重要なのは、毎回の歯磨きにおいて、しっかりと予防歯科の意識を持っているかどうかです。
きちんとプラークや食べカス、細菌を落とすことができなければ、歯磨きをしていても簡単に虫歯や歯周病を発症するため、注意してください。