【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラントと味覚の関連性について
- 2023年9月15日
- 義歯
インプラントは、顎の骨に生体親和性の高い人工歯根を埋め込むことで、歯の審美性を向上させたり、咀嚼や会話をしやすくなったりといったメリットが生まれる治療です。
また、インプラントを装着することにより、味覚にも変化が出ることがあります。
ここからは、インプラントと味覚の関連性について解説したいと思います。
インプラントによって食べ物が美味しく感じやすくなる
インプラントを装着すると、歯がなかったときや入れ歯、ブリッジを装着していた時と比べて、食べ物が美味しく感じやすいです。
冒頭でも触れた通り、インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込みますが、こちらを土台にした上部構造を装着するため、咀嚼するときの感覚は自身の天然歯とほぼ同じです。
また、このように天然歯と同じ感覚で咀嚼できるということは、食べ物の味をしっかり引き出せるということであり、必然的に美味しく感じやすくなります。
使用する素材が食べ物の美味しさを際立たせる
歯を失った方の代表的な治療法としては、入れ歯やブリッジも挙げられますが、これらは食べ物の味がしにくいと言われています。
特に、総入れ歯の場合、粘膜部分の味を感じる器官である味蕾を隠してしまうため、美味しく感じなかったり、薄味に感じたりするケースが多いです。
また、保険適用の入れ歯やブリッジに使用される素材の多くはプラスチックですが、インプラントではチタン合金などが使用されます。
このような金属は、食べ物の熱さや冷たさを伝えやすく、より美味しさを際立たせてくれる効果があります。
インプラントにおける味覚への悪影響について
インプラントを装着することにより、食べ物は美味しく感じやすくなりますが、稀に咀嚼したときの感覚が弱く、味が落ちたように感じることがあります。
こちらは、歯根膜の有無が関係しています。
天然歯には、歯根部分に歯根膜という組織が存在し、こちらは咀嚼時の衝撃を吸収し、脳に噛む感覚を伝える役割があります。
一方、インプラントは歯がない部分に人工歯根を埋め込む治療であり、こちらの歯には歯根膜がありません。
そのため、咀嚼した感覚を得られにくい場合があります。
ただし、こちらはインプラントを装着してしばらく経つと慣れてくるケースがほとんどです。
まとめ
ここまで、インプラントと味覚の関連性について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
インプラントは、見た目のキレイさ、咀嚼や会話のしやすさを重視する方だけでなく、食べ物を美味しく食べたいという方にもおすすめの治療です。
もちろん、口内に異物が入るため、一時的な違和感などはあるかもしれませんが、総合的に見れば他の治療法よりも圧倒的に優れていると言えます。