【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラントに伴うソケットリフトについて
- 2023年5月25日
- 義歯
インプラント治療を行う際には、事前に骨造成を実施することがあります。
こちらは、インプラントを埋入するために、顎の骨を増やす手術であり、その種類の1つに“ソケットリフト”が挙げられます。
ここからは、インプラントに伴うソケットリフトの概要やメリット、一般的な流れなどについて解説します。
ソケットリフトの概要
インプラント治療に伴うソケットリフトは、上顎の骨の再生手術の1つです。
口腔内から上顎洞底部を持ち上げて隙間をつくり、骨移植や再生療法などにより、骨造成を誘導します。
上顎臼歯部にインプラント治療を行う際、十分な長さのインプラントを埋入するだけの垂直的な骨の量が得られない場合、こちらが選択されます。
骨造成の方法としては、サイナスリフトに次ぐポピュラーな方法として、多くの歯科クリニックで採用されています。
ソケットリフトのメリット・デメリット
インプラントに伴うソケットリフトのメリットとしては、同じくポピュラーな方法であるサイナスリフトと比べて、身体への負担が小さいことが挙げられます。
こちらは、外科手術の範囲が少なく、傷口も大きくなりにくいことが理由です。
また、サイナスリフトは治療費の相場が15~35万円程度なのに対し、ソケットリフトは6~15万円と比較的リーズナブルです。
一方、ソケットリフトは、最低限の骨の厚み(5mm以上)がある方しか実施することができないため、骨の状況によっては、サイナスリフトにせざるを得ないこともあります。
その他、直視下ではなく、盲目的で見えない環境下で行う方法であることから、上顎洞の境目を傷つけてしまうおそれがあるのもデメリットです。
ソケットリフトの一般的な流れ
ソケットリフトを行う際の一般的な流れは以下の通りです。
・局所麻酔を行う
・シュナイダー膜を傷つけないよう、顎骨に穴を開ける
・穴に骨補填材を入れ、シュナイダー膜を押し上げる
・インプラントを埋入する
ちなみに、インプラントのネジ部分のみを入れた後は、3ヶ月ほど骨とインプラントが結合するのを待ちます。
サイナスリフトの場合、こちらの期間は6ヶ月ほどかかるため、ソケットリフトの方が治療期間は短いです。
まとめ
ここまで、インプラントに伴うソケットリフトの概要やメリット・デメリット、一般的な治療の流れについて解説してきました。
骨造成には、ソケットリフトやサイナスリフトの他、GBR法や遊離骨移植などの種類もあります。
いずれも特徴や手順が異なる治療法であるため、まずは歯科クリニックで話を聞き、それぞれの治療法について理解することが大切です。