【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラントに金属アレルギーのリスクはある?
- 2023年10月19日
- 義歯
インプラント治療では、歯茎の中にインプラント体と呼ばれる歯根部分を埋め込みますが、こちらは金属でできています。
また、金属を口内に入れる治療と聞いて、「副作用はないのか?」と心配する方もいるでしょう。
今回は、インプラントにおける金属アレルギーのリスクについて解説します。
インプラントに金属アレルギーのリスクはあるのか?
多くのインプラント治療では、インプラント体にチタンを使用しています。
チタンは医療用として用いられることが多く、人間の身体との親和性が高いため、金属アレルギーを引き起こすことはほとんどありません。
しかし、純チタンやチタン合金といった素材でも、金属アレルギーが発生した事例はあります。
そのため、安全性は高いものの、一切金属アレルギーのリスクがないというわけではありません。
金属アレルギーになるとどのような症状が出る?
インプラントを含む歯科治療で発症する金属アレルギーは、歯科金属アレルギーと呼ばれるものです。
また、アレルギーの原因物質は、血液の循環によって全身に回るため、さまざまな部位で症状を引き起こすことがあります。
例えば、口内の症状でいうと、口内炎や歯肉炎、舌炎などが起こる可能性があります。
その他、口の周りや背中、手や足など、全身の皮膚に湿疹などの症状が出ることも考えられます。
場合によっては、頭痛やめまい、慢性的な肩こり、脱毛につながることも報告されていて、これらは日常生活に大きな支障が出る可能性も否定できません。
金属アレルギーの方が治療を受ける際の注意点
アクセサリーなどを身に付けた際、金属アレルギーの症状が出たことがあるという方は、インプラント治療のカウンセリングを受ける際、必ずその旨を医師に伝えてください。
こちらは、安心して治療を受けるために必要なことであり、場合によってはパッチテストを行ったり、皮膚科を紹介されたりすることもあります。
また、インプラント治療では、最終的に上部構造という被せ物を装着しますが、こちらの被せ物の素材によっても、金属アレルギーを引き起こしてしまうことがあります。
具体的には、金属のフレームを使用するメタルボンドは、金属アレルギーのリスクが高いため、基本的には使用できません。
まとめ
ここまで、インプラントにおける金属アレルギーのリスクについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
基本的に、インプラント治療と金属アレルギーの関連性は薄いですが、事前の相談や素材選びなどにより、そのリスクを減らすことは大切です。
医師に相談さえすれば、極端にリスクの高い治療が行われることはありません。