【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラントの上部構造における素材の種類
- 2023年5月13日
- 義歯
インプラントは、歯冠部にあたる上部構造、歯根部にあたるインプラント体、これらをつなぐアバットメントで構成されています。
また、歯科クリニックによって使用される素材は異なり、特に上部構造ではさまざまな素材が使用されます。
今回は、インプラントの上部構造における主な素材の種類や特徴を解説します。
オールジルコニア
インプラントの上部構造の素材としては、まずオールジルコニアが挙げられます。
こちらは、名前の通りジルコニア素材のみでつくられる上部構造です。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドを原料につくられたセラミックの一種で、金属ではありません。
そのため、特に歯茎との親和性が高く、歯茎の後退などの心配が少ないです。
また、耐薬品性や耐熱性にも優れているため、口腔内で長時間使用しても変色が起きにくく、MRI診断にも影響を及ぼしません。
ただし、一般的な素材と比べて高額な傾向にあります。
オールセラミック
インプラントの上部構造で使用される素材としては、オールセラミックも挙げられます。
こちらは、陶器素材でつくられている上部構造で、審美性の高さが最大のポイントです。
周りの天然歯に馴染む色味でつくられるため、とても自然な見た目で、大きく口を開けて笑っても、そこにインプラントが装着されているようには見えません。
また、オールセラミックは素材が劣化しにくく、そこからインプラント周囲炎が起こるリスクが少ないです。
もちろん、金属アレルギーの心配もありません。
一方、オールジルコニアと同様に高額な費用がかかることや、衝撃によって割れてしまうリスクがあることなどはデメリットと言えます。
ハイブリッドセラミック
インプラントの上部構造における素材としては、ハイブリッドセラミックも挙げられます。
こちらは、セラミックとプラスチックを合わせた上部構造であり、前述した素材と比べてコストが安いというメリットがあります。
費用を抑えられる理由は、材料のプラスチックが割安であり、治療が一部保険適用となるからです。
しかし、やわらかなプラスチックを含むため、他の上部構造よりも強度は落ちますし、見た目のツヤも控えめです。
まとめ
ここまで、インプラントの上部構造に使用される主な素材の種類を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
インプラントの上部構造における素材は、審美性や耐久性、コストなど、さまざまな点を加味した上で決定します。
そのため、インプラント治療を受ける前に、医師からの説明を聞き、アドバイスも考慮した上で、納得のいく選択をするようにしましょう。