【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラントの上部構造における選び方
- 2023年9月7日
- 義歯
インプラントは、上部構造、アバットメント、インプラント体という3つのパーツで構成されています。
このうちの上部構造は、外側から見える部分であるため、どのようなものを装着するのかはとても重要です。
今回は、インプラントの上部構造における色や形、装着方法、素材の選び方について解説します。
色、形の選び方
インプラントの上部構造における色や形は、シェーンガイド、モールドガイドと呼ばれる見本を参考に、歯科クリニックの医師と相談しながら決定します。
色を選ぶ際は、なるべく周囲の歯と馴染む色を選ぶのがポイントです。
できるだけ白い方が良いと考える方もいるかと思いますが、1本だけ真っ白だと違和感が出てしまいます。
また、上部構造の形状に関しては、全体のバランスを見て決定します。
その1本だけに注目すると、完成したときに大きすぎたり、小さすぎたりすることがあります。
装着方法の選び方
インプラントの上部構造における装着方法には、セメント固定、スクリュー固定の2種類があります。
セメント固定は、歯に被せ物を装着するときと同じように、上部構造とアバットメントをセメントで固定する方法です。
ネジ穴が存在しないため審美性が高く、噛み合わせの調整もしやすいですが、離脱が起こりやすいというデメリットがあります。
また、スクリュー固定は、上部構造とアバットメントを小さなネジで固定する方法です。
簡単に取り外しができるため、清掃性に優れている反面、ネジ穴がある分、セメント固定に比べると少し目立ちます。
これらの装着方法についても、歯科クリニックと相談して決定します。
素材の選び方
インプラントの上部構造で使用される素材には、主にセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックがあります。
セラミックは審美性と強度に優れていて、ジルコニアは高価ではあるものの、オールセラミックの5倍ほどの強度があります。
また、ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混合した素材で、色調・強度ともに保険適用のレジンよりも優れています。
これらの素材については、経済的な負担を加味した上で、自身に適しているものを選択することが大切です。
まとめ
ここまで、インプラントの上部構造における色や形、装着方法、素材の種類や選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
初めてインプラント治療を受ける方が、自身の判断だけで適切な上部構造を選ぶことは難しいです。
そのため、治療前のカウンセリングでは、じっくりと時間をかけ、医師の説明やアドバイスを聞き、納得した上で装着するものを選択してください。