【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】インプラント治療に使用される麻酔の種類
- 2023年5月24日
- 義歯
インプラント治療では、一般的な手術と同様に麻酔を使用します。
また、一口に麻酔といってもその種類は多様であり、歯科クリニックや患者さんの状況などによって、使用するものが異なるケースがあります。
今回は、インプラント治療に使用される主な麻酔の種類とそれぞれの特徴について解説します。
局所麻酔
インプラント治療に使用される麻酔の種類としては、まず局所麻酔が挙げられます。
こちらは、身体の一部分に麻酔薬を投与し、一時的に痛覚を遮断させる麻酔方法です。
表面麻酔法、浸潤麻酔法、伝達麻酔法といったいくつかの種類に細分化され、いずれも治療する部位の痛みを緩和するために用いられます。
多くの歯科クリニックで採用されているため、トラブルリスクが低いのがメリットですが、局所麻酔のみでインプラント治療を行う場合、手術中の意識は明確なままであるため、手術に伴う違和感や不快感を覚える可能性は高いです。
静脈内鎮静法
インプラント治療で用いられる麻酔の種類としては、静脈内鎮静法も挙げられます。
こちらは、点滴によって静脈内に鎮静剤を投与することにより、中枢神経の働きが鈍くなり、わずかな意識はありながら、うたた寝をしているような状態になるという仕組みです。
また、静脈内鎮静法には、楽な気持ちでインプラント治療に臨める、手術の安全性が高まるといったメリットがあります。
一方で、麻酔から回復するまでには時間がかかる点や、局所麻酔のみで治療を行う場合と比較して、費用負担が大きくなる点はデメリットだと言えます。
笑気麻酔
インプラント治療で使用する麻酔の種類としては、笑気麻酔も挙げられます。
こちらは、笑気という気体を鼻から吸い込み、鎮静、睡眠、鎮痛の作用によってリラックスした状態になり、痛みや不安を感じにくくするというものです。
笑気を鼻から吸い込むだけで効果を得られる点、喉や気道に関しても刺激が少ない点などが主なメリットです。
しかし、慢性的な鼻づまりを抱える方や、過呼吸、喘息といった発作症状のある方は使用するのが難しく、情緒が不安定な方は鎮痛作用が得られにくいなど、効果の個人差が大きいという欠点があります。
まとめ
ここまで、インプラント治療に使用される主な麻酔の種類、特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
いずれの麻酔も、患者さんの精神的な不安を和らげ、なおかつ安全にインプラント治療を進めるために行われるものです。
しかし、それぞれが良い点ばかり持っているわけではないため、事前に各麻酔の特徴を把握しておくことが重要です。