【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】サイナスリフトのメリット・デメリット
- 2023年9月9日
- 義歯
インプラント治療は、審美性や機能性、安全性に優れた治療ですが、治療を受けられない場合もあります。
代表的なのは、顎の骨が足りないために、人工歯根を埋入できないケースで、このときに用いられる方法の一つに“サイナスリフト”が挙げられます。
今回は、サイナスリフトの概要やメリット・デメリットを解説します。
サイナスリフトの概要
サイナスリフトは、上顎の骨が薄いために、人工歯根を埋入するのが難しい場合に用いられる骨造成手術の一つです。
十分な骨の量を確保しないまま、無理にインプラント治療を行った場合、埋め込んだ人工歯根がサイナス(上顎の空洞)に落ちてしまう可能性があるため、サイナスリフトにより、事前に骨の量を増やす必要があります。
特に、歯が抜けてから時間が経っている方は、上顎の骨が薄くなっているケースが多いことから、サイナスリフトの必要性が高くなります。
サイナスリフトのメリット
サイナスリフトは、骨の広範囲に造成できる治療法であるため、長さのあるインプラントを使用したり、複数本インプラントを埋入したりすることができます。
また、治療の効果が長続きすると世界中で知られている治療法であり、こちらの内容は論文などにも数多く書かれているため、信頼性は高いです。
その他、サイナスリフトは歯茎の側面を切開し、直視下で行う治療であるため、比較的安全性も高いです。
サイナスリフトのデメリット
サイナスリフトは、広範囲の骨を造成できますが、こちらを言い換えると、大規模な手術になる可能性もあるということになります。
そのため、強い痛みや腫れが長続きしてしまうケースもあります。
近年、サイナスリフトによる痛みや負担は、技術の発展に伴って軽減されつつありますが、手術から3日くらいは、痛みや腫れが出やすくなります。
また、サイナスリフトによって骨の量を増やしても、安定するまでには時間がかかるため、通常のインプラント治療よりも治療期間は長引くことが予想されます。
ちなみに、サイナスリフトは、高価な補填材を採用したり、大量に補填材を使用したりするため、治療費も高くなりがちです。
まとめ
ここまで、サイナスリフトの概要やメリット・デメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
顎の骨が薄い方は、そのままインプラント治療を受けるのが難しいですが、決してあきらめる必要はありません。
今回解説したサイナスリフトだけでなく、ソケットリフトやGBR法など、さまざまな骨造成手術を受けることにより、インプラントを埋入できる可能性は十分にあります。