【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】ソケットリフトのメリット・デメリット
- 2023年9月11日
- 義歯
インプラント治療を行う際、顎の骨の厚みが足りず、そのままでは人工歯根を埋め込むことができないというケースがあります。
また、このようなケースでは、骨造成で骨の厚みをつくり出しますが、その方法の一つが“ソケットリフト”です。
今回は、ソケットリフトの概要やメリット・デメリットについて解説します。
ソケットリフトの概要
ソケットリフトは、冒頭で触れたように、インプラントを埋入するのに必要な骨が足りない場合に行われる骨造成手術です。
主に、上顎の奥の部分の治療に対して行われます。
また、ソケットリフトが適応されるのは、骨の厚みが5mm以上あり、範囲については歯1本程度の小さな範囲となります。
人工歯根を埋入する治療については、こちらのソケットリフトとあわせて行われます。
ちなみに、同じ骨造成手術であるサイナスリフトは、骨の厚みが8mm未満の場合や、多くの骨を補わなければいけない場合に適応します。
ソケットリフトのメリット
ソケットリフトは、骨補強材の移植を伴う骨造成手術の一つですが、外科処置の範囲を狭めることができるため、手術による身体への負担は少ないです。
別途穴を開ける必要がないことから、腫れも出血少なく、上顎洞を押し上げる量も少ないため、鼻腔の空間を圧迫しません。
また、人工歯根を埋入するための施術を同時並行で行うことができるため、ソケットリフトを行ったとしても、インプラント治療全体にかかる期間はある程度短縮できます。
その他、サイナスリフトの費用相場が15~30万円程度であるのに対し、ソケットリフトは3~10万円程度と、治療費が安い点もメリットです。
ソケットリフトのデメリット
ソケットリフトは、サイナスリフトとは違い、粘膜の状態を目視しながら手術を行うことができません。
そのため、場合によっては、手術によって粘膜が傷ついてしまうおそれがあります。
また、ソケットリフトの施術中、誤って上顎洞と貫通してしまった場合、副鼻腔炎や蓄膿症を引き起こすことも考えられます。
ちなみに、ソケットリフトは造成する骨の範囲が限られているため、インプラントを複数本埋入する場合は適用できません。
まとめ
ここまで、ソケットリフトの概要やメリット・デメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ソケットリフトは、身体への負担が少なく、治療費も抑えられる骨造成手術です。
しかし、治療時のリスクが一切ないわけではなく、骨の厚みが極めて薄い場合や、人工歯根が複数本必要な場合には、サイナスリフトを始めとする他の骨造成手術を選択する必要があります。