【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】乳酸菌の持つ歯周病予防効果について
- 2024年3月2日
- 歯周病
歯周病を予防するためには、まずブラッシングなどのケアにより、原因となるプラークを口内から除去しなければいけません。
また、それだけでなく、食品の作用を採り入れ、身体の内側から予防することも大切です。
ここからは、乳酸菌の持つ歯周病予防効果について解説したいと思います。
乳酸菌とは?
乳酸菌は、糖を分解して50%以上の乳酸をつくり出す細菌の総称で、食品ではヨーグルトに多く含まれていることで知られています。
ヨーグルトの発酵過程では、乳酸菌から産生される乳酸が牛乳を凝固させます。
また、乳酸菌によって、牛乳に含まれる乳糖やタンパク質は分解され、消化、吸収されやすい形に変わります。
ちなみに、ヨーグルト以外でいうと、味噌や醤油、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズなどの発酵食品にも、乳酸菌は豊富に含まれています。
乳酸菌の持つ歯周病予防効果
乳酸菌は、人間の身体に有益な働きをする善玉菌です。
このように、善玉菌を摂取して予防医療に役立てる方法は、バクテリアセラピーと呼ばれます。
また、乳酸菌が歯周病予防に効く理由としては、抗菌作用があることが挙げられます。
乳酸菌は、歯周病菌や虫歯菌といった悪玉菌の繁殖を抑制する働きがあります。
そのため、毎日ヨーグルトなどを食べる習慣を続けているうちに、口内の悪玉菌が減少していきます。
ちなみに、乳酸菌にはさまざまな種類がありますが、特に歯周病予防に効果的なのは、乳酸菌LS-1やL8020です。
他にも、免疫力を高めて細菌感染を予防するL-137、細菌バランスを整えて口内環境を良好にするL-ロイテリ菌など、さまざまな乳酸菌が能力を発揮し、口内の健康を維持してくれます。
乳酸菌はなるべく夜に摂取するべき
ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食べ物は、なるべく朝ではなく夜に摂取することで、より高い歯周病予防効果が期待できます。
発酵食品は、乳酸菌だけでなくカルシウムも多く含んでいるケースが多いですが、カルシウムも歯周病予防には欠かせない栄養素です。
また、朝よりも夜の時間帯の方が、カルシウムの吸収率が高まることがわかっています。
ちなみに、このような習慣は歯周病予防だけでなく、口臭予防や便秘解消効果、美肌効果や安眠効果などにもつながります。
まとめ
ここまで、乳酸菌の持つ歯周病予防効果を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
日頃から乳酸菌の摂取を意識するだけでも、歯周病のリスクは大きく変わってきます。
ただし、こちらはあくまで基本的な歯周病予防のサポートです。
自宅でのブラッシングや歯科クリニックでのスケーリング、ルートプレーニングといったケアについては、食生活に関係なく徹底しなければいけません。