【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】人から人への歯周病感染について
- 2024年2月15日
- 歯周病
誰しもに感染の可能性がある歯周病は、歯周病菌に感染することで発症するいわゆる感染症の一種です。
また、感染症と聞くと、人から人にうつることのある風邪などがイメージされますが、歯周病でも同じようなことが起こるのでしょうか?
今回は、人から人への歯周病感染について解説します。
歯周病は人から人にうつる?
結論からいうと、歯周病に感染している方から、そうでない人への感染は起こり得ます。
特に、家族やパートナー同士など、近しい関係の方同士では、感染が起こりやすくなります。
また、風邪やインフルエンザといった感染症は、一度感染しても体内から菌が消失するため、多くの方が短期間で回復に至ります。
一方、歯周病は静かなる病気とも呼ばれ、風邪やインフルエンザのような体調不良もこれといってないため、いつの間にか発症し、知らず知らずのうちに人にうつしてしまっているというケースも少なくありません。
人から人への歯周病感染が起こる原因
歯周病がうつる原因としてもっとも多いのは、食器の共有です。
お箸やコップなどを家族、パートナー同士で使い回していると、歯周病にかかっている方の唾液が他の方の口内に入り、感染してしまうおそれがあります。
また、子どもが小さい場合などは、親御さんが食べ物を噛んでやわらかくしたものを与えることがありますが、こちらは子どもへの歯周病感染につながります。
その他、双方の唾液が交わるパートナー同士のキスや、歯ブラシが摂取することなども、感染につながることがあります。
歯周病菌が移動すると必ず感染する?
人から人への歯周病感染は、いわば歯周病菌が口内から口内へ移動することによって引き起こされます。
しかし、歯周病菌が移動したからといって、必ずしも歯周病がうつるとは限りません。
なぜなら、大人の場合、ほとんどの方は口内に歯周病菌が存在するからです。
歯周病がうつるかどうかは、どちらかというと口内に歯周病菌が移動した方の免疫力の問題であり、栄養不足や体調不良などにより、免疫力が低下している方は、少しの歯周病菌の移動で感染することがあります。
逆に、免疫力が高ければ、簡単には感染しません。
まとめ
ここまで、人から人への歯周病感染について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
歯周病は、悪化すると歯茎の腫れや炎症だけでなく、歯の脱落を伴うこともあるおそろしい病気です。
また、日頃からデンタルケアを行い、日常生活においても、人にうつさないための対策を取っておけなければ、同じようなリスクを家族やパートナーにも負わせることになるため、注意してください。