【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】入れ歯と誤嚥の関係について
- 2024年10月29日
- 入れ歯
高齢者にとって気をつけなくてはならない事故に、誤嚥があります。
誤嚥は、窒息死や誤嚥性肺炎などにつながることもある、致命的な事故です。
入れ歯を使用していると誤嚥しやすくなるという話もあるため、入れ歯に不安を抱いている人もいるでしょう。
入れ歯と誤嚥に関係があるのか解説します。
誤嚥とは?
本来であれば、食事をしている際に飲み込んだものは食道を通って胃にいきますが、飲み込む際に誤ったところに食べ物や飲み物が向かうことを、誤嚥といいます。
誤嚥の場合は、食道ではなく気管内に入り込んでしまいます。
その原因となるのが、飲み込む力の弱さです。
気管に何か入った時は、本来なら反射的に咳をしたり咽たりして追い出しますが、反射の力が弱いと追い出すことができず、入り込んでしまいます。
飲み込みにくくなる原因としてはまず唾液の減少が挙げられます。
喉を通る際に唾液が押し流すようにならなければ、飲み込みにくくなることがあるのです。
また、入れ歯を使用していても合わなくなっていたり、歯が欠けていたりして不安定な状態では、食べ物を上手く噛むことができず、飲み込むのも困難になります。
食べ物を飲み込む際は喉や口の周囲の筋肉を使いますが、高齢になると筋力が弱ってしまうため、飲み込む力も弱くなるでしょう。
入れ歯と誤嚥の関係
入れ歯は、ぴったり合ったものを使用すれば噛むこともスムーズにできるため飲み込みやすくなります。
しかし、飲み込む力が弱いときに総入れ歯となると、誤嚥の危険性が高まるでしょう。
上下に入れ歯が入ると舌の動きを阻害することがあり、正しく飲み込めないリスクも高くなります。
また、入れ歯は使用しているうちにだんだん合わなくなることが多いのですが、合わない入れ歯ではしっかりと噛むことができなくなるでしょう。
入れ歯と誤嚥には、少なからず関連性があるようにみえますが、実際はどちらも高齢者向けの治療であるため、一緒に起こることが多いのかもしれません。
まとめ
入れ歯を装着していると、誤嚥の可能性が高くなるといわれています。
通常であれば食べ物や飲み物は食道を通りますが、飲み込む際のミスにより気管に入ってしまうことで、窒息死や誤嚥性肺炎になる危険性があります。
入れ歯が合わないと噛むことも困難となり、唾液の分泌が減少してしまうため、誤嚥の危険性が高くなってしまうのです。