【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】入れ歯洗浄剤の誤飲について
- 2023年5月16日
- 入れ歯
入れ歯洗浄剤は、ブラシでは落としきれない汚れや、目に見えない細菌を科学的に洗浄することができるデンタルケアグッズです。
入れ歯を使用する方にとっては欠かせないアイテムですが、こちらには誤飲のリスクがあります。
ここからは、入れ歯洗浄剤の誤飲における原因や対処法、予防法などについて解説したいと思います。
入れ歯洗浄剤の誤飲における主な原因
入れ歯洗浄剤は、基本的には水を張ったコップに適量入れ、そこに入れ歯を浸けて使用します。
しかし、使用する洗浄剤の色によっては、清涼飲料水やジュースが入ったコップと間違える可能性があり、こちらが誤飲につながることがあります。
また、入れ歯を使用する高齢者の方の中には、毎日液体タイプの薬を服用しているという方もいるかと思いますが、このような方が薬と間違え、入れ歯洗浄剤を誤飲してしまうという事故も度々発生しています。
入れ歯洗浄剤を誤飲してしまった場合の対処法
誤って入れ歯洗浄剤を飲み込んでしまった場合、水や牛乳などを多めに飲み、少し様子を見てください。
洗浄剤を溶かした水やぬるま湯を少し口に含んだ、もしくはほんの少量飲み込んでしまったという程度であれば、それほど身体の心配をする必要はありません。
一方、入れ歯洗浄剤を薄めずに飲んでしまった場合、錠剤をそのまま口に入れてしまった場合などは、洗浄成分が粘膜を刺激する可能性があります。
そのため、速やかにコップ1~2杯の牛乳、卵白などを飲み、それでも異常がある場合には、医療機関を受診してください。
ちなみに、このとき無理やり嘔吐を促すと、腐食性物質が再び食道を通過し、炎症を起こしてしまうため、避けなければいけません。
入れ歯洗浄剤の誤飲を予防する方法
入れ歯洗浄剤の誤飲を予防する方法としては、まず薬やジュースなどの飲み物と近い場所に置かないことが挙げられます。
こうすることで、別のものと間違えて口にしてしまうリスクは軽減されます。
また、その他の予防法としては、入れ歯を保管する専用の容器を使用することも挙げられます。
こちらは、別売のケースも多いですが、通常のコップではなく、浸け置き洗いの専用のカップを使用すれば、見た目で他のものと間違える可能性は低くなります。
まとめ
ここまで、入れ歯洗浄剤における誤飲の原因や対処法、予防法などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
少し口にしてしまった程度であれば大丈夫ですが、大量に洗浄剤を飲み込んでしまった場合、吐き気や嘔吐、下痢などの他、神経系や肝臓、腎臓、循環器系に症状が現れることもあり、非常に危険です。
そのため、日頃から対策を取っておくことは重要です。