【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】再発性アフタの特徴や治療法について
- 2024年1月17日
- 歯科口腔外科
口腔粘膜疾患を発症すると、食事やブラッシングなどがこれまで通りにできなくなったり、痛みなどによってストレスが溜まったりします。
また、いくつかある口腔粘膜疾患の中でも、突如として現れるものに“再発性アフタ”が挙げられます。
今回は、再発性アフタの特徴や原因、治療法について解説したいと思います。
再発性アフタとは?
再生性アフタとは、直径数ミリ程度の円形の浅い潰瘍であるアフタと呼ばれるものが、口内で何度も再発する疾患のことをいいます。
潰瘍の表面は灰白色~黄白色の膜で覆われていて、潰瘍の周囲は赤くなるのが特徴です。
また、こちらの潰瘍は、食べ物や歯ブラシが少し触れただけでもズキっとした痛みを覚え、刺激性の食べ物や熱いもの、塩辛いものがしみることもあります。
ちなみに、こちらは1~2週間ほどで治りますが、その後しばらくするとまた発症します。
再生性アフタの原因
再生性アフタには、主に以下のような原因が考えられます。
・遺伝
・口腔内の外傷
・喫煙
・過労
・胃腸障害
・偏った食生活
・ビタミン不足
・細菌、ウイルス
・アレルギー内分泌の異常 など
しかし、これらの原因が絡み合って発症するため、直接的な原因は明らかになっていません。
また、慢性的な再発性アフタは、ベーチェット病における一つの症状として生じることもあります。
ベーチェット病とは、全身の臓器にさまざまな病変を繰り返す、原因不明の炎症性疾患をいい、こちらは厚生労働省により、特定疾患に指定されています。
主な症状としては、眼症状や皮膚症状、外陰部潰瘍などがあり、こちらの中の一つに再発性アフタが含まれています。
再生性アフタの治療法
再発性アフタには根治的な治療法がなく、対症療法が主体になります。
対症療法とは、病気の原因に対して行う治療ではなく、症状を緩和させ、苦痛を和らげるための治療をいいます。
具体的には、副腎皮質ステロイド薬入り軟膏、口腔粘膜貼付錠、噴霧薬、うがい薬などを使用しますが、場合によっては内服薬を使うこともあります。
内服薬では、非ステロイド性抗炎症薬、抗アレルギー薬、ビタミン薬、漢方薬などを使用します。
いずれも使用後すぐに治癒するわけではありませんが、苦痛を和らげ、治癒期間を早める効果が期待できます。
まとめ
ここまで、再生性アフタの主な特徴や原因、治療法を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
再発性アフタは、前述の通り詳しい原因が明らかになっていないため、誰にでも発症のリスクはあります。
また、長期間治癒しない場合、ベーチェット病や白血病、口腔がんなど別の病気を患っている可能性もあるため、注意が必要です。