【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】口腔乾燥症の特徴や原因、治療法とは?
- 2024年1月18日
- 歯科口腔外科
口内の疾患と言えば、虫歯や歯周病などをイメージする方も多いですが、実際は口腔粘膜疾患などを含めると、その種類は多岐にわたります。
また、一般的によく知られている口腔粘膜疾患の一つに、“口腔乾燥症”というものがあります。
今回は、口腔乾燥症の特徴や原因、治療法などについて解説したいと思います。
口腔乾燥症の概要や特徴
口腔乾燥症は、さまざまな原因で唾液の分泌量が減少し、口内が異常に乾燥してしまう病気のことをいいます。
ドライマウスとも呼ばれていて、こちらの方が聞き馴染みがある方は多いかと思います。
また、こちらの自覚症状としては、口が乾く、ネバネバする、口や舌の中が痛いといったものがあり、会話の際にしゃべりづらさを感じたり、食事の際に飲み込みにくさ、味覚の異常を感じたりすることもあります。
ちなみに、口腔乾燥症によって口内が乾燥すると、ひどい口臭を発したり、虫歯や歯周病のリスクが上昇したりすることも考えられます。
口腔乾燥症の主な原因
口腔乾燥症の主な原因は以下の通りです。
・過度なストレス
・喫煙、アルコール、カフェインの過剰摂取
・薬の副作用
・口呼吸
・全身疾患 など
ストレスが溜まったり、タバコやアルコール、コーヒーなどに含まれるカフェインの摂取量が多かったりすると、唾液の分泌が抑制、減少し、口腔乾燥症につながるおそれがあります。
こちらは、口呼吸に関しても同様です。
また、世の中に普及している薬のおよそ80%は、口内が乾燥するという副作用を持っていて、こちらも口腔乾燥症の原因になり得ます。
ちなみに、口内の異常な乾燥は、シェーグレン症候群という膠原病によっても引き起こされることがあります。
口腔乾燥症の治療法
歯科クリニックにおける口腔乾燥症の治療法としては、保湿剤や唾液分泌刺激剤の処方、ナイトガードなどが挙げられます。
保湿剤は、乾燥を防ぐためのスプレーやジェルを口内の塗布するもので、唾液分泌刺激剤は、塩化セビリメンや塩化ピロカルピンといった薬剤を投与し、唾液の分泌を刺激するものです。
ただし、これらはあくまで対症療法であり、残念ながら根本的な治療を行うことはできません。
まとめ
ここまで、口腔乾燥症の特徴や原因、治療法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
口腔乾燥症は、根本的な治療方法がなく、口臭や虫歯、歯周病などを引き起こすリスクもあるため、放置しているとどんどん口内環境は悪化します。
そのため、前述したような自覚症状がある方は、まず歯科クリニックに相談し、さらなる口内トラブルの発生を防止しなければいけません。