【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】子どもが受けられない歯科治療とは?
- 2024年4月23日
- 小児歯科
子どもも大人と同じように、歯や歯茎に問題が出ることがあります。
もちろん、歯の見た目が悪いとコンプレックスになるため、子どもであっても治療したいと考えます。
しかし、歯科治療の中には、子どもが受けられないものが存在します。
今回はどのような歯科治療が当てはまるのかについて解説します。
インプラント
子どもはインプラント治療を受けることができません。
なぜなら、健康な歯に悪影響をおよぼすおそれがあるからです。
成長期である子どもの顎の骨は、上下左右に発達し続けています。
この成長段階に人工歯根を埋め込んでしまうと、顎の大きさが変わるにつれて、インプラントがずれる可能性があります。
そして、ずれたインプラントが健康な歯に当たると、正しい成長を阻害します。
子どもの顎の成長は、少なくとも18歳くらいまでは続きます。
そのため、最低でも18歳くらいまではインプラントが適用できません。
セラミック治療
子どもは原則セラミック治療も受けることができません。
セラミック治療の中には、歯を削る量が多い素材もあり、こういった治療は成年した後に受けるのが望ましいです。
例えば、セラミック治療に使用されるメタルボンドは、金属の外側にセラミックを焼き付けたクラウンです。
こちらは強度が高いため、主に奥歯に使用されますが、歯を削る量が多いです。
そのため、子どもにとっては少し負担が大きくなります。
また、子どもがセラミック治療を受けると、将来的にクラウンと歯の境界が露出する可能性もあります。
実際セラミック治療の年齢制限は特にありませんが、子どもの将来を考えるのであれば、受けさせるべきではないと言えます。
ホワイトニング
ホワイトニングも、子どもが受けられない歯科治療の一つです。
乳歯や生え始めたばかりの永久歯には、ホワイトニングの薬剤によるリスクがあると考えられています。
具体的には、過酸化水素や過酸化尿素などの成分が、体内で子どもの成長を阻害する可能性があります。
乳歯は永久歯よりも色が白いことが多く、子どもの歯の黄ばみは着色汚れが原因とされています。
そのため、ホワイトニングを受けたいと考えることもあるかと思いますが、基本的には禁忌と考えておきましょう。
まとめ
子どもの歯や身体は、大人と違ってまだ弱かったり、成長段階であったりするケースが多いです。
そのため、リスクが高い治療については、できる限り避けるのが望ましいです。
また、前述した治療には代替案が存在します。
例えば、インプラントの代わりには子どもの用の義歯を使用することで、同じような効果を得られる可能性があります。