【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】子どものエナメル質形成不全について
- 2024年4月18日
- 虫歯予防
さまざまな原因により、子どもの歯には異常が見られることがあります。
また場合によっては歯の見た目や機能が悪くなることも考えられます。
そのような異常の一つがエナメル質形成不全です。
今回は子どものエナメル質形成不全における概要や原因、治療法などを解説します。
エナメル質形成不全の概要
エナメル質形成不全は、歯の表面の一部が白かったり茶色かったりする症状です。
歯の表面のエナメル質という組織がうまくつくられず、変色してしまうというものです。
また変色した部分は歯の質が弱くなります。
象牙質というやわらかい組織が剥き出しになるため、虫歯になりやすく進行も早いです。
ちなみに世界歯科連盟によると、エナメル質形成不全の発症率は13%程度です。
子どものエナメル質形成不全の原因
子どもがエナメル質形成不全を発症する原因は主に以下の3つです。
・遺伝的要因
・局所的要因
・全身的要因
両親にエナメル質形成不全が見られる場合、その子どもにも遺伝することがあります。
また歯の発育段階で外傷を受けるなどの局所的要因でも発症します。
乳歯に大きな虫歯ができた影響が永久歯にまでおよび、発症することも考えられます。
ちなみに胎児の頃に母親が栄養不足だった場合などもエナメル質形成不全が起こります。
このようなケースでは、複数の歯で変色や歯質の低下が見られることが多いです。
つまり子どもの虫歯リスクはより高まるということです。
もちろん見た目の異常により、子どもがコンプレックスを抱える可能性もあります。
子どものエナメル質形成不全の対処法
子どもにエナメル質形成不全がある場合、親御さんがサポートしなければいけません。
まず幼い頃には仕上げ磨きが有効です。
変色した部分に汚れが残っていないかチェックし、優しく磨いてあげましょう。
またフッ素を採り入れたケアも大切です。
フッ素には歯質を強化する作用があり、歯質が弱い部分には効果的です。
歯科クリニックで塗布できますが、歯磨き粉などでも取り入れることができます。
その他、定期的な歯科検診も重要です。
変色した部分は虫歯になりやすいため、通常より短い間隔で通うのをおすすめします。
まとめ
ここまで、子どものエナメル質形成不全について解説してきました。
子どもの歯の色が変色している場合は、決して放置してはいけません。
ただでさえ高い子どもの歯の虫歯リスクが、さらに高まる可能性があります。
またエナメル質形成不全は永久歯でも発症します。
よってある程度成長した子どもが発症することも十分に考えられます。
定期的に歯科クリニックに通っていれば、早期発見・早期治療が可能です。