【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】子どものシーラントにおける注意点について
- 2023年8月17日
- 虫歯予防
シーラントは、生え始めの乳歯や、生えたばかりの永久歯の噛み合わせにある溝をレジンでコーティングし、虫歯から守るための治療です。
代表的な小児歯科治療として人気の高いシーラントですが、こちらを受けさせようとする親御さんは、注意点を押さえておかなければいけません。
今回はこちらの点について解説します。
定期的なメンテナンスが必要
シーラントは、子どもの歯の健康を守る治療ですが、効果が永久に続くものではありません。
時間が経つにつれて、少しずつ劣化していきます。
また、食事などによって欠けたり取れたりした場合には、また付ければ問題ありませんが、こちらのメンテナンスを怠ってしまうと、溝を埋めた意味がなくなってしまいます。
むしろ、かえって段差をつくることになり、虫歯ができやすい形状の歯になってしまうため、注意が必要です。
治療後のブラッシングもしっかり行う
先ほども触れたように、シーラントを施した部分の歯は、きちんと定期的に歯科クリニックに通い、メンテナンスをしなければいけません。
また、治療後のブラッシングもしっかり行わなければ、虫歯のリスクは高くなってしまいます。
シーラントは、歯の咬合面の溝にできる虫歯を予防することはできますが、歯と歯の間などにできる虫歯は防げません。
つまり、こちらの部分の汚れはブラッシングによって取り除かないと、一切虫歯予防ができないということです。
「シーラントをしているから大丈夫」と考えず、他の天然歯と同じように、丁寧なブラッシングを心掛けましょう。
虫歯の発見が遅れる可能性がある
シーラントには、色が付いているタイプがありますが、シーラントを施した中の部分で虫歯が広がった場合、このようなタイプは虫歯の発見が遅れる可能性があります。
また、このような状況を防ぐために、施術箇所の中が見えやすい透明なシーラントも開発されましたが、こちらは透明度が高く、どこに詰めたかがわかりにくいため、それほど広くは使われていません。
つまり、シーラントの治療を受ける前に、施術箇所の歯に問題がないかどうか、きちんと歯科クリニックでチェックすることが大切だということです。
まとめ
ここまで、シーラントの治療における注意点をいくつか解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
シーラントは、あくまで子どもの虫歯リスクを軽減させる治療の一種であり、完全に虫歯をシャットアウトできるわけではありません。
また、一度治療すれば効果が永久に継続するわけでもないため、親御さんはそれを理解して治療を受けさせるようにしてください。