【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】歯周病が引き起こす頭痛の正体
- 2024年3月13日
- 歯周病
歯周病の症状としてよく知られているのは、歯茎の腫れや出血などですが、実際は他にもさまざまな症状を引き起こします。
その一つが頭痛であり、こちらはさまざまな仕組みによって発症するものです。
ここからは、歯周病が原因の頭痛における種類や特徴について解説したいと思います。
緊張性頭痛
歯周病を発症すると、歯の神経が痛み出しますが、こちらが三叉神経を伝わり、頭痛につながるというケースあります。
こちらを緊張性頭痛といいます。
三叉神経は、顔の感覚を脳に伝達する末梢神経であり、いわば感覚情報のセンサーのようなものです。
また、重度の歯周病を発症しているときには、このような緊張性頭痛が起こりやすいです。
逆に言えば、頭痛が発生している場合、その多くは歯周病がかなり進行している状態であり、歯茎が極端に弱っていたり、歯が抜け落ちそうになったりしているということになります。
歯性上顎洞炎から来る頭痛
歯周病の症状があるにもかかわらず、治療せずそのままにしていると、歯周病菌が上顎洞に侵入し、炎症を起こしてしまいます。
こちらは、歯性上顎洞炎というもので、いわゆる蓄膿症のことです。
歯性上顎洞炎を発症すると、歯の根管が炎症を起こし、ズキズキとした頭痛が生じることがあります。
また、鼻が詰まる症状や嗅覚異常、目の下の痛みなどが出ることも考えられます。
ちなみに、こちらの症状は、頭痛をはじめとする顔周りの症状だけでなく、全身症状にもつながりかねません。
例えば、発熱や全身の倦怠感、食欲不振などを引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすおそれがあります。
脳静脈血栓症
歯周病は症状が出にくいため、長期間発症していることに気付かないことも考えられます。
これにより、歯周病菌が神経の先の血管まで入り込んでしまうと、血流によって脳にまで達し、脳の静脈に血栓を形成することがあります。
こちらは、脳静脈血栓症と呼ばれるもので、血栓ができると脳内の血流が悪化し、激しい頭痛を伴います。
また、こちらは脳梗塞や脳出血など、脳に関連する別の病気につながるおそれもあり、場合によっては命にかかわります。
まとめ
ここまで、歯周病が原因の頭痛における種類、特徴について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
慢性的な頭痛は、私たちの日常生活における質を大きく低下させる症状の一つです。
そのため、もし原因不明の頭痛に悩まされているというのであれば、一度歯周病の発症を疑ってみましょう。
特に歯茎の腫れなどの自覚症状がない方でも、歯科クリニックを訪れ、歯周病の検診を受けることが大切です。