【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】歯槽膿漏が引き起こす口臭の特徴や対処法
- 2024年10月10日
- 歯周病
歯槽膿漏は重度の歯周病であり、文字通り歯を支えている歯槽骨から膿が漏れている状態をいいます。
かなり深刻な症状であり、場合によってはいつ歯が抜け落ちてもおかしくありません。
また歯槽膿漏を発症すると、ひどい口臭を放つようになります。
今回は、歯槽膿漏から来る口臭の特徴や対処法を解説します。
歯槽膿漏によって口臭がひどくなる仕組み
歯周病が歯槽膿漏にまで進行すると、歯と歯茎の間の歯周ポケットが広くなり、ブラッシングによるケアが行き渡りにくくなります。
その結果、歯周ポケットにプラークが溜まりやすくなり、時間が経過するとプラークが石化して歯石に変わります。
また歯石はさらに細菌を増殖させる原因となり、細菌がガスを発生させ、強い口臭となって現れます。
歯槽膿漏から来る口臭の特徴
歯槽膿漏から来る口臭は、一般的な生理的口臭とは違って非常に強烈です。
こちらは、メチルメルカプタンという物質と関連性が高いからです。
口臭の原因物質には主に硫化水素、ジメチルサルファイド、メチルメルカプタンの3つがあります。
中でもメチルメルカプタンは、悪臭防止法や大気汚染防止法においても規制物質・特定物質に指定されているほどニオイが強いです。
歯槽膿漏を発症している方の口臭は、メチルメルカプタンの数値が非常に高いということが調査によってわかっています。
またメチルメルカプタンは歯周病を悪化させる原因にもなるため、早急に口内から除去することが大切です。
歯槽膿漏の口臭における対処法
歯槽膿漏によって口臭が出ている場合、症状はかなり進行しているため、患者さんのケアだけで口臭を改善させるのは難しいです。
そのため、早急に歯科クリニックでクリーニングを受ける必要があります。
歯科クリニックでは、専用の器具を使用したクリーニングが行われています。
歯科医師や歯科衛生士により、歯や歯の周辺にこびりついたプラークや歯石が取り除かれるため、ある程度口臭の改善が期待できます。
しかし、重度の歯槽膿漏の場合、フラップ手術と呼ばれる外科手術を受けなければいけないこともあります。
フラップ手術は、歯茎を切開し、歯の根の表面にへばりついているプラークなどを除去する手術です。
まとめ
歯槽膿漏から来る口臭は自身が思っている以上に強烈であり、周囲の人にとっても大きな障害になり得ます。
そのため、早急に歯科クリニックに相談し、治療を受けて改善させなければいけません。
また仮に口臭がそれほどひどくない場合でも、歯槽膿漏自体が重篤な疾患であることに変わりはないため、絶対に放置しないようにしましょう。