【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】歯槽膿漏の方における食事のデメリット
- 2024年10月17日
- 歯周病
歯周病が重度にまで進行した歯槽膿漏は、今すぐにでも治療を受けなければいけない状態です。
治療を受けずにいると、誤嚥性肺炎や糖尿病などさまざまな疾患のリスクが高まります。
また歯槽膿漏のまま放置していると、食事にもさまざまな悪影響を及ぼします。
今回は、歯槽膿漏の方における食事のデメリットを解説します。
栄養不足になる
歯槽膿漏を患っている方は、食べられるものが少なくなるため、必然的に栄養不足のリスクが高まります。
特に、歯槽膿漏によって歯を失ってしまった方は、栄養不足が起こりやすいです。
歯を失うと、多くの方は入れ歯でカバーしますが、入れ歯の噛む力は天然歯と比較すると非常に弱いです。
また噛む力が弱まると、やわらかく食べやすいものばかり選ぶようになるため、結果的に栄養不足になります。
ちなみに、単純に食事量が減少することにより、体重が減ってしまうことも考えられます。
美味しさが半減する
歯槽膿漏の方は、食事における美味しさが半減します。
こちらは口内の膿や出血が原因です。
歯槽膿漏になると歯茎から膿や血が出るため、口内に苦みや鉄の味を感じるようになります。
そのため、何を食べても今までとは違うおかしな味になる可能性が高いです。
また場合によっては、口の中に何も入っていないにもかかわらず、味を感じるようになることもあります。
こういった症状は自発性異常味覚というものであり、甘いものを食べているにもかかわらず、しょっぱい味がするといった悪影響が出ます。
食事を楽しめない
歯槽膿漏になると、単純に食事を楽しめなくなります。
なぜなら、歯槽膿漏を改善させるために、食生活を抜本的に見直す必要があるからです。
歯槽膿漏の場合、歯科クリニックでの治療やブラッシングの他、緑黄色野菜や魚などが中心の食生活に変えることが望ましいです。
緑黄色野菜はビタミンAやCが豊富で、歯茎の健康を維持できますし、オメガ3脂肪酸が豊富な魚は歯槽膿漏に効く食材として有名です。
しかし、このような食生活に変えるということは、好きなように食事ができないということを意味しています。
好きなものを食べられる幸福度は非常に高いため、それができないのはデメリットです。
まとめ
歯槽膿漏になってしまった方は、歯周病予防をしていなかっただけでなく、初期段階でしっかり治療を受けなかったということになります。
また歯槽膿漏になると、食事以外にも口臭や合併症などの悪影響が出るため、口内の異変はなるべく早く対処しなければいけません。
日頃から歯科クリニックの定期検診に通っていれば、歯槽膿漏を未然に防ぐことができます。