入れ歯を大きく分けると、全ての歯を補う入れ歯と、一部の歯だけを補う部分入れ歯があります。

部分入れ歯を使用することで、どのようなことが可能になるのでしょうか？

部分入れ歯で可能になることはどのようなことか解説します。

他の歯に対して可能なこと

部分入れ歯とは、一部の歯が失われた時に装着する入れ歯のことです。

保険診療で作製される基本的なものの場合、歯と土台がレジンでできていて、ばねを使って固定します。

ばねは失われた歯の両脇の歯にかけます。

そのために、両脇の歯を少し削らなければなりません。

歯が失われると、空いたスペースに近くの歯が移動してきて隙間を埋めようとします。

しかし、歯が動いてしまうと噛み合わせが悪くなってしまうのです。

部分入れ歯を装着していると、残った歯が移動してきたり、傾いたりするのを防ぐことができます。

残った歯が動かないようにすることで、歯並びが悪化してしまうのも防ぐことができます。

歯以外で可能になること

部分入れ歯は歯の代わりであるため、他の歯に対してさまざまなことが可能になります。

それだけでなく、歯以外でも可能になることがあります。

まず挙げられるのが、容姿が変わるのを防止できる、という点です。

一部でも歯が失われつと顔の形に影響があり、顔貌が変化してしまうことがあります。

しかし、部分入れ歯を装着していれば失われた歯の代わりになるため、顔の形が変わったり容姿が変わったりするのを防止できます。

歯の1本1本は小さいものではありますが、顔の形や容姿に対し、大きな影響を与えてしまうのです。

また、歯を失った状態になると、発音が変化してしまったり一部の音が発声しにくくなったりします。

なぜなら、歯に隙間があるためです。

隙間から空気が漏れ出てしまうため、発音や発声を今までのように行うのが難しくなります。

部分入れ歯を装着していれば、空気が漏れることもなく、正確な発音ができるようになります。

まとめ

部分入れ歯には、失った歯の代わりになる、容貌を保つといった機能があります。

歯が失われたことで残った歯が動いて隙間を埋めようとしたり、歯並びが悪化したりすることを部分入れ歯の使用によって防止可能です。

また、顔の形が変形しないよう保つことや、話し方や発音などの変化を食い止めることもできます。

歯を失ったときには放置をせず、歯科医院に行きましょう。