【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】顎変形症の治療後における食事内容について
- 2024年1月23日
- 歯科口腔外科
顎変形症の症状が比較的軽い場合は、歯の矯正治療で対応します。
しかし、矯正治療だけでは良好な噛み合わせ、容貌を得ることが難しい場合は、矯正治療と顎矯正治療を組み合わせた外科的矯正治療が行われます。
今回は、こちらの治療後に摂取すべき食事の内容について解説します。
治療後数週間の食事内容について
顎変形症の上顎、下顎の骨切り移植術の場合、早ければ手術当日の夜から、刺激の少ない流動食を摂取し始めることができます。
また、しっかりした噛み合わせの固定期間である術後2~3週間は、流動食を継続して摂取することをおすすめします。
具体的には、粒が残らない程度に柔らかくしたお粥、プリンやゼリーといったメニューです。
もし、流動食に飽きてしまっても、こちらの時期はまだ無理ができないため、できる限り噛まずに食べられるものを積極的に摂り入れてください。
治療後1ヶ月以上の食事内容について
顎変形症の外科的矯正治療を行ってから1ヶ月以上経過したら、徐々に形のあるものを食べられるようになります。
例えば、具の細かい雑炊やカレー、柔らかめに茹でたうどんや麻婆豆腐などのメニューであれば、問題なく食べることが可能です。
また、治療後2ヶ月以上経過すると、さらに食べられるものは増えてきます。
果物や水分の多い野菜は食べても大丈夫なため、野菜炒めや漬物、具の入った味噌汁などがおすすめです。
そして、ここから少しずつ、普段通りの食事に戻していきます。
もちろん、最初からブロック肉や煎餅など、硬いものを食べるのは良くありませんが、グラタンやドリア、チャーハンなどであれば、特に硬い食材も入っていないため、食べやすいでしょう。
栄養をしっかり摂ることを忘れずに
顎変形症の外科的矯正治療を行った後の食事は、内容の制限が多くなるため、栄養バランスも崩れがちになります。
このような栄養バランスの乱れは、傷の治りを遅くすることにつながるため、柔らかいものの中から、極力多くの栄養を摂取できるようにしましょう。
特に、タンパク質やカルシウム、ビタミンA、C、Eなどの栄養素は、意識して摂取しなければいけません。
まとめ
ここまで、顎変形症の治療後における食事内容について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
大がかりな治療を行った後は、すぐに従来通りの食事が摂れるわけではありませんが、時間が経つにつれて、少しずつ元の食生活に戻っていきます。
最初から無理をすると、治癒までの期間が長くなり、いつまで経っても食事に支障が出てしまうため、注意してください。