【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】顎関節症による発音への悪影響とは?
- 2023年12月9日
- 歯科口腔外科
顎関節症は、顎の関節と咀嚼筋の病気です。
具体的な症状としては、顎が思い通りに動かず、食べ物が噛みにくいことや、顎を動かしたときに音が鳴ることなどが挙げられますが、こちらは発音を悪くする原因にもなります。
今回は、顎関節症による発音への悪影響について解説したいと思います。
声が届きにくくなる
人が声を発するときは、まず肺から息を出し、声帯を震わせ、共鳴や発音という段階を踏む必要があります。
しかし、顎関節症を発症すると、顎や首の筋肉の緊張が強くなり、このような正しい発音の動きができなくなります。
また、このような状態で無理やり声を出そうとしても、喉が窮屈になり、自身が思っているほど声が出ず、相手に届きにくくなることがあります。
具体的には、遠くにいるような声、こもった声に聞こえるケースが多く、こちらが原因で何度も言ったことを聞き返されることも考えられます。
サ行、タ行が発音しにくくなる
顎関節症の症状としては、咀嚼がしにくくなることや、顎を動かしたときの異音などが挙げられますが、重度の場合は開口障害も伴います。
こちらは、うまく口を開けられないという症状であり、ひどければ指がやっと2本入るほどしか開けることができません。
また、口の開閉と発音は、密接に関わっています。
例えば、サ行やタ行などは、きちんと口を開けなければ発音できないケースが多く、重度の顎関節症の方は苦手とするケースが多いです。
特に、元々あまり滑舌が良くないという方は、顎関節症になることで、より発音が大変になる可能性が高いです。
喉を傷める
先ほど、顎関節症の方は、自身の声が相手に届きにくく、何度も言ったことを聞き返されるという話をしました。
こちらが原因で、少しずつ喉の負担が大きくなり、次第には傷めてしまうことも考えられます。
また、顎関節症の方は、自身の声が伝わりにくいと自覚している場合、無意識に大きめの声を発しやすくなります。
こちらも、喉が痛む原因の一つです。
ちなみに、このような声の出し方を続けていると、声が枯れてしまい、いつの間にか地声がハスキーボイスになってしまう可能性もあります。
まとめ
ここまで、顎関節症による発音への悪影響について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
うまく食事が摂れなかったり、顎の痛みが出てしまったりすることは大きなストレスですが、日常会話に影響が出ることもまた、大きなストレスにつながります。
そのため、顎の異変を感じた方は、一度歯科クリニックに相談し、口腔外科治療を受けることも検討しなければいけません。