【祖師ヶ谷大蔵の歯医者】高齢者の方がインプラント治療を受ける際の注意点
- 2023年9月17日
- 義歯
インプラント治療は、原則18歳以上でなければ受けることはできません。
一方、上限に関しては年齢制限がないため、ある程度年齢を重ねても治療を受けることはできますが、注意すべき点はいくつかあります。
今回は、高齢者の方がインプラント治療を受ける際の注意点について解説します。
持病や服用する薬について
高齢者の方の中には、何らかの持病を持っていて、薬を服用しているという方も多いです。
また、持病の状態や薬の種類、服用量などによっては、インプラント治療を受けられない可能性もあります。
例えば、糖尿病の方は歯周病のリスクが高かったり、傷口が治りにくく、細菌感染が起こりやすかったりします。
そのため、インプラントがうまく定着しない可能性があり、治療が見送られることも考えられます。
その他、骨粗しょう症で使用されるビスホスホネート製剤は、顎の骨を壊死させるリスクがあり、こちらもインプラント治療との相性は良くないです。
体力面について
インプラント治療は、安全性が高い治療ではありますが、必ず外科手術を伴います。
具体的には、歯茎を切開し、顎の骨に穴を開け、そこに人工歯根を埋入します。
このような手術における身体の負担は、通常の抜歯と同程度と考えられていますが、高齢者の方は、体力の衰えがあることから、非常に大きな負担になることが考えられます。
また、歯科クリニックに体力面の問題があると判断された場合、健康的には問題がなかったとしても、インプラント治療を受けられない可能性があります。
治療後のメンテナンスについて
インプラント治療は、人工歯根を埋め込んですべてが完了するわけではありません。
治療後には、定期的に歯科クリニックに通い、メンテナンスを受ける必要があります。
しかし、高齢者の方は、こちらの通院が大きな負担になることがあります。
特に、徒歩や電車などの手段で通院しなければいけない場合、途中で断念してしまい、インプラントや口内の劣化が早まってしまうことが考えられます。
また、介護が必要になった場合などは、物理的に現在通院している歯科クリニックに通えなくなる可能性もあります。
まとめ
ここまで、高齢者の方がインプラント治療を受ける際の注意点を解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
どれだけ高齢の方でも、健康状態や体力面に問題がなければ、インプラント治療を行うことは十分可能です。
逆に言えば、健康状態や体力面に衰えがある場合、そこまで高齢でなかったとしても、インプラント治療におけるリスクは上昇するということになります。