入れ歯やブリッジに代わる、歯をカバーできる治療として人気のインプラントには、審美性の高さや違和感のなさといったメリットがあります。

他の天然歯に依存せず、ピンポイントで治療できるのも特徴です。

またインプラントには、他にも意外なメリットが存在するため、いくつか紹介したいと思います。

健康面や精神面に良い影響を与える

失った歯をインプラントで補うことにより、咀嚼がしやすくなり、健康面や精神面にも良い影響をもたらします。

こちらはよく噛むことによって生まれる作用が関係しています。

咀嚼という行動には、食事をしやすくするだけでなく、脳に適度な刺激を与えるという役割もあります。

刺激によって脳が活性化されれば、アルツハイマー型認知症などのリスクが軽減され、健康面や精神面のメリットが生まれます。

また咀嚼の回数と唾液の分泌量は比例していて、唾液の量が増えるとパロチンという若返りホルモンの分泌も期待できます。

セルフケアがしやすい

インプラントをはじめとする人工歯は、毎日のセルフケアが必要不可欠です。

セルフケアを継続することにより、本来の寿命を維持できますが、インプラントはセルフケアが非常に簡単です。

具体的には、天然歯と同じように丁寧なブラッシングをするだけでOKです。

もちろん、ブラッシングではプラークの除去をしっかり意識しなければいけませんし、フロスなども併用しなければ不十分なケアになってしまいます。

それでも、入れ歯のように取り外したり、洗浄液に浸けたりする手間がないことはメリットだと言えます。

骨が痩せるのを防ぐ

歯がなくなって咀嚼しにくくなると、少しずつ顎の骨が痩せていってしまいます。

また入れ歯などの補綴物は、どうしても咀嚼の刺激が顎の骨に伝わりづらく、より骨が痩せやすくなります。

一方、インプラントは人工歯根を顎の骨にしっかり固定します。

いわば身体の一部となるため、咀嚼の際の刺激も顎の骨に伝わりやすく、骨が痩せるのを防ぎやすいです。

またしっかり咀嚼できることにより、顎の骨だけでなく、頭蓋骨など顔全体の骨にも良い影響を与えます。

まとめ

インプラントを選ぶ理由として、「人気があるから」「見た目がキレイだから」ということを挙げる方は少なくないでしょう。

もちろんこれらもインプラントの魅力ではありますが、実際選択するのであれば、より深いところまで知っていただくことをおすすめします。

また入れ歯やブリッジについても、同じように詳しくメリット・デメリットを把握しておくことで、各治療を比較できます。