【祖師ヶ谷大蔵の歯医者で歯周病予防】歯周病予防効果のある塩化セチルピリジニウムとは?
- 2024年9月14日
- 歯周病
歯周病を予防するにあたっては、虫歯予防と同じくブラッシングをはじめとする日々のセルフケアが欠かせません。
また歯周病予防効果のある成分はいくつかありますが、代表的なものの一つに塩化セチルピリジニウムが挙げられます。
今回は、塩化セチルピリジニウムの概要や主な効果について解説します。
塩化セチルピリジニウムの概要
塩化セチルピリジニウムは別名CPCとも呼ばれるもので、強い殺菌と抗カビ効果を持った陽イオン性界面活性剤です。
歯磨き粉などのデンタルケアグッズだけでなく、ウェットティッシュやスプレーなどの成分としても使用されています。
また医薬品や系商品、トイレタリー関連や工業用など幅広い分野で活用されています。
歯磨き粉の成分表を確認したとき、塩化セチルピリジニウムもしくはCPCの記載がある場合、歯周病予防に使用する歯磨き粉として適していると言えます。
塩化セチルピリジニウムの歯周病予防効果
塩化セチルピリジニウムは、口内の浮遊性細菌やウイルスを殺菌、抑制する効果があります。
ここでいう細菌には、もちろん歯周病菌も含まれています。
また歯周病が悪化すると、細菌の塊であるバイオフィルムから歯周病菌が出てきます。
こちらが歯周ポケット内で増加し、歯茎の内部にまで侵入してしまいます。
塩化セチルピリジニウムは、バイオフィルムの表層の細菌に付着して殺菌するため、歯周病の悪化も防いでくれます。
ちなみに、塩化セチルピリジニウムは細菌全般に強さを発揮するため、歯に浸透させることで虫歯の予防にもつながります。
塩化セチルピリジニウムはマウスウォッシュにも含まれる
塩化セチルピリジニウムは、歯磨き粉だけでなくマウスウォッシュにも含まれます。
そのため塩化セチルピリジニウム配合の歯磨き粉でブラッシングをした後、マウスウォッシュを使用することにより、さらに歯周病の予防効果は高まります。
ちなみにマウスウォッシュに含まれる歯周病予防成分としては、塩化セチルピリジニウムの他にもクロルヘキシジンやグリチルリチン酸などがあります。
製品を購入する際は、これらの成分が含まれているかどうかも確認しましょう。
まとめ
塩化セチルピリジニウムの持つ歯周病予防効果は強力であり、歯周病予防効果を謳う歯磨き粉には含まれている可能性が高いです。
ただし、塩化セチルピリジニウムはバイオフィルムの中に入れないため、歯周病を完治させることはできません。
そのため、すでに歯周病が進行している方は、歯科クリニックで歯周病治療を受けることをおすすめします。