【祖師ヶ谷大蔵の歯医者で歯周病治療】歯周病予防に効くトラネキサム酸とは?
- 2024年9月19日
- 歯周病
歯周病は世界一感染者数が多い感染症として、ギネス記録にも認定されています。
言い換えればそれくらい感染のリスクが高いということであり、毎日ブラッシングなどのセルフケアを継続しなければなかなか防げません。
今回は、歯周病予防成分の一つであるトラネキサム酸について解説します。
トラネキサム酸の概要
トラネキサム酸は、人工的につくられたアミノ酸の一種です。
止血作用や炎症を抑える作用があることから、多くの医薬品に採用されています。
例えば風邪などで喉が腫れているとき、口内炎ができているときの治療薬には、トラネキサム酸が含まれていることがあります。
またアレルギーの薬として病院で処方されることもあるため、過去に服用した経験がある方も多いかもしれません。
ちなみに、トラネキサム酸は肌への美白効果があり、近年は美容外科や皮膚科などの現場でも採用されるケースが増えています。
トラネキサム酸の歯周病予防効果
トラネキサム酸は、歯周病予防成分として歯磨き粉に含まれていることも多いです。
主な効果としては、歯肉炎や歯周炎などの炎症を抑制する働きを持っています。
歯周病は歯周ポケットに細菌が繁殖し、炎症や歯茎の腫れ、出血などの症状を引き起こします。
トラネキサム酸は、これらの症状を抑制し、炎症や歯茎の見た目が悪くなることを防いでくれます。
歯周病においてトラネキサム酸の使用は、あくまでそのときの症状を緩和する対症療法になりますが、歯茎が強い炎症を起こし不快症状などが生じている場合は有効です。
また他の有効成分とともに歯周病や虫歯の予防、口臭の改善、歯の過敏などの症状の緩和に効果を発揮します。
すでに歯茎が腫れている場合は?
すでに歯茎の炎症や腫れなどの症状が出ている場合は、殺菌作用が期待できる成分も含まれる歯磨き粉がおすすめです。
具体的にはイソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、ラウロイルサルコシンナトリウムなどの成分に注目しましょう。
口内に生息する歯周病菌の数を減らすことができれば、必然的に歯茎の腫れや出血も改善されていきます。
まとめ
トラネキサム酸は、主に歯周病によって歯茎が炎症を起こしている場合に効果を発揮する成分です。
もちろん他の有効成分と組み合わせることで、より高い歯周病予防効果を実現できます。
ただし、重度の歯周病を患っている場合、トラネキサム酸配合の歯磨き粉だけでは改善させるのが難しいです。
歯茎の腫れや出血がひどい方は、一度歯科クリニックの医師に相談し、検査を受けることをおすすめします。