【祖師ヶ谷大蔵駅前の歯医者】カビが生えた入れ歯を装着すると発症しやすい病気
- 2023年6月24日
- 入れ歯
入れ歯は毎日就寝前に口内から取り外し、入れ歯用歯ブラシや入れ歯洗浄剤などを活用して、キレイにしなければいけません。
また、メンテナンスを怠ると入れ歯にはカビが生えることがありますが、カビが生えた入れ歯を装着してしまうと、さまざまな病気につながります。
今回は、こちらの病気について解説します。
口腔カンジダ症
口腔ガンジダ症は、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・トロピカリスという真菌(カビ)によって引き起こされる口腔の感染症です。
こちらは、入れ歯に生えたカビの他、副腎皮質ステロイド薬の投与、糖尿病、全身衰弱などで免疫力が低下している状態、唾液量の減少、長期間にわたる抗菌薬の服用などが原因で発症します。
また、症状としては、口腔粘膜の痛みや味覚障害などが挙げられますが、こちらは通常歯科クリニックで治療することが可能です。
義歯性口内炎
義歯性口内炎は、名前の通り入れ歯が原因で発生する口内炎で、入れ歯のトラブルの中でももっとも多く見られます。
具体的には、入れ歯と接触する口の粘膜部分に炎症が起こり、赤みや腫れ、白い潰瘍、痛み、出血、味覚の変化などを引き起こします。
また、義歯性口内炎が悪化すると、歯茎の弾力性やさまざまな刺激に対する抵抗力が低下します。
そのため、歯茎が傷つきやすくなったり、少しの刺激で痛みが出てしまったりして、不快な状態が続き、食事を楽しめなくなります。
ちなみに、義歯性口内炎は、入れ歯の手入れが不足し、カンジダ菌が付着することの他、歯茎に合わない入れ歯を使うことでも発症する可能性があります。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、本来気管に入ってはいけないものが入り、そのために生じる肺炎です。
老化や脳血管障害などの後遺症により、飲み込む機能(嚥下能力)や咳をする力が弱くなると、食べカスや逆流した胃液などが誤って気管に入りやすくなり、誤嚥性肺炎につながります。
また、入れ歯にカビが生えた状態で使用し続けると、そのカビが食べ物や唾液に混じり、そのまま飲み込まれることで、誤嚥性肺炎につながるケースもあります。
まとめ
ここまで、カビが生えた入れ歯をそのまま装着することで発症し得る病気について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
毎日丁寧に入れ歯を清掃し、正しい方法で保管していれば、カビが生えることはまずありません。
そのため、入れ歯にすぐカビが生えてしまう方、何度洗っても汚れが落ちない方などは、メンテナンスの方法について一度見直したり、歯科クリニックに相談したりすることをおすすめします。