コンフォート義歯は、義歯の裏側に生体用シリコーンというクッション性の高い素材を張り付けたもので、噛むときの痛みやズレを軽減したり、噛む力を強くしたりしてくれます。

また、こちらには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

今回は、各種コンフォート義歯の特徴について解説します。

ソケット

ソケットは、1～3本の歯を失ったときに使用するコンフォート義歯です。

前歯から一番奥の歯まで、どの歯でも1本から使用が可能であり、インプラントのように外科手術を伴う治療、ブリッジのように健康な歯を大きく削る治療を受けたくないという方にはおすすめです。

コネクト

コネクトは、歯が3本以上抜けたときに使用する、部分入れ歯タイプのコンフォート義歯です。

こちらも、すべての歯で使用することができ、保険適用の入れ歯のような金属のバネもないため、口を開けたときにほとんど目立ちません。

ちなみに、コネクトには歯が1～3本抜けた方が使用できるコネクトS、4本以上抜けた方が使用できるコネクトMの2種類があります。

コンプリート

コンプリートは、歯をすべて失った場合に使用できる総入れ歯タイプのコンフォート義歯です。

総入れ歯の歯茎に当たる全体部分を生体用シリコーンが覆っているため、歯茎にかかる圧力は大幅に軽減されます。
また、生体用シリコーンが吸盤のような密着性を生み出し、噛むときに起こるさまざまな顎の動きに吸着性を発揮します。

ちなみに、コンプリートは、上顎の歯茎の部分に薄い金属を使用しているため、食べ物の温冷が伝わりやすく、食事を楽しむことができます。

スポーツ

スポーツは、身体のバランスを整え、スポーツのパフォーマンスを向上させるコンフォート義歯です。

義歯の下の粘膜に当たる面に、それぞれの歯茎に合わせたスポーツ用のやわらかいシリコーン(1.0～1.2mm)が加工され、スポーツ時に噛み締めた衝撃から歯茎を守ります。

また、義歯に専用チタン合金を採用することで、義歯自体の強度を向上させるとともに、厚みを薄く仕上げているのも特徴です。

さまざまなスポーツシーンから日常生活まで、長く快適に使用することができます。

まとめ

ここまで、コンフォート義歯の種類と特徴について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

コンフォート義歯は、使用感や機能性に優れているだけでなく、あらゆる症例に対応できる種類があるのもメリットです。

もし、興味があるのであれば、各種コンフォート義歯の取り扱いのある歯科クリニックに相談してみることをおすすめします。