【祖師ヶ谷大蔵駅近くの歯医者】象牙質再生治療を受けられる人・受けられない人
- 2024年6月13日
- 虫歯治療
*当院ではこの治療を行っておりません
象牙質再生治療は、全国でも限られた歯科クリニックにしか導入されていない治療です。
歯髄再生治療と併用することで、歯髄をより堅固な象牙質で覆うことが可能です。
しかし、象牙質再生治療はすべての方が受けられるというわけではありません。
今回は、象牙質再生治療を受けられる方、受けられない方の特徴を解説します。
象牙質再生治療を受けられる人
象牙質再生治療を受けられるのは、神経が生きた不用歯(親知らずなど)があり、なおかつそれがダメージを与えずに抜歯できる状態にある方です。
不用歯については、抜歯した後歯髄幹細胞を取り出すため、さらには移植した細胞の上を覆う覆髄剤としても使用されます。
そのため、削るなどの処置を加えず、抜歯できる状態になければいけません。
また象牙質再生治療を受けられる方の特徴としては、象牙質再生治療を受ける歯の歯質が十分であることも挙げられます。
不用歯の状態が良く抜歯が容易だとしても、実際幹細胞を移植する歯の歯質(残っている歯の量)が不十分である場合、移植によって歯髄や象牙質を再生するのは難しくなります。
象牙質再生治療を受けられない人
親知らずなどの不用歯がない方、幹細胞を移植する歯の歯質が少ない方は、残念ながら象牙質再生治療を受けられません。
また不用歯が存在する場合でも、状況によっては使用できないことがあります。
例えば、親知らずが横向きに生えている場合や、顎の骨に埋まっているケースなどが該当します。
このような場合、歯を割って砕きながら少しずつ抜歯をする必要があり、歯髄再生治療や象牙質再生治療には向かないことが考えられます。
象牙質再生治療は子どもでも受けられる?
象牙質再生治療は、実は子どもにも適応することができます。
例えばスポーツや転倒などの衝撃で歯をぶつけると、子どもの歯は神経が死滅し、黒く変色してしまうことがあります。
歯髄再生治療や象牙質再生治療を受ければ、組織を再生し、見た目や痛みを軽減できます。
ただし、象牙質再生治療が受けられるのは、7歳以上の子どものみです。
7歳を下回る幼児などには適用できないため、注意してください。
まとめ
象牙質再生治療は、状態の良い不用歯がある方、そして治療を行う歯の歯質が十分残っている方に適用できる治療です。
そのため歯の神経が死滅した方であっても、全体的に口内環境が乱れている場合は、治療を受けられない可能性があります。
ちなみに治療を受ける方の歯の状態については、治療前にしっかり歯科医師によって診断されるため、予後を気にする必要はありません。
*当院ではこの治療を行っておりません