【祖師ヶ谷大蔵駅近くの歯医者・インプラント】前歯のインプラントはなぜ難易度が高いのか?
- 2024年8月13日
- 義歯
インプラント治療は、歯を失った方が審美性の高い人工歯を手に入れたいときに選ばれます。
また歯を失った方の中には、もっとも外から見えやすい前歯を失った方もいるかと思いますが、実は前歯のインプラントは他の歯よりも難易度が高いです。
今回はこちらの理由について解説します。
骨や歯茎が薄い
前歯のインプラント治療が難しい理由としては、まず顎の骨や歯茎が薄いことが挙げられます。
実際触れてみるとわかりますが、前歯の歯茎は奥歯の歯茎などと比べ、非常に薄いです。
そのため、人工歯根を埋入しても結合がうまくいかないことがあります。
治療するのが不可能というわけではありませんが、明らかに人工歯根を埋め込むには不十分な骨・歯茎の厚みと判断された場合は、先に骨造成手術を行わなければいけません。
審美性を保つのが難しい
前歯のインプラント治療の難易度が高い理由としては、審美性を保つのが難しいということも挙げられます。
なぜなら、顎の骨や薄い上に痩せやすいという特徴があるからです。
インプラント治療を受けた後に顎の骨が痩せると、少しずつ歯茎が下がってきます。
そうすると、これまで歯茎の中に隠れていた人工歯根、上部構造との結合部分のアバットメントが見えてしまうことがあります。
インプラントは、天然歯のような見た目の上部構造で審美性を保っていますが、アバットメントや人工歯根は金属であるため、こちらが見えてしまうと審美性は下がります。
そのため、治療後の定期メンテナンスについては、他の部分の歯よりも気を遣わなければいけません。
前歯のインプラント治療は費用も高くなりやすい
前歯のインプラント治療は難易度が高いだけでなく、費用も他の部分より高額になりやすいです。
こちらは、人工歯根を埋入するための造成手術を伴いやすいからです。
つまり、インプラント治療だけでなく、骨造成手術などにかかる費用も負担しなければいけないということです。
また前歯の歯並びが悪い場合は、事前に矯正治療を受けなければいけないこともあり、こちらも費用が高くなりやすい理由です。
あまりに前歯がガタガタだと、人工歯根を埋めるスペースを確保できません。
まとめ
インプラント治療は、歯を失った多くの方に選ばれている治療法ですが、前歯に適用する場合は難易度が高くなります。
また治療における負担や費用などについても、他の部分よりかかりやすくなるため、入れ歯やブリッジなどの治療を受けることも検討しましょう。
自身が問題なく前歯のインプラント治療を受けられるかについては、歯科クリニックの医師の意見を参考にしてください。