セラミック素材の一つであるジルコニアは、硬度の高さが最大の特徴です。
硬さだけでいうと、すべてがセラミックでできたオールセラミックをも凌ぐと言われています。
しかし、ジルコニアは硬すぎるがゆえに不便な点もあるというと言われています。
今回はこちらの点を中心に解説します。
ジルコニアはどれくらい硬い?
ジルコニアの硬さは、曲げ強度の数値でいうと1,000MPaです。
曲げ強度とは、材料の両端を固定し、中央に荷重を加えたときに破壊するまでの強さをいいます。
また1,000MPaと聞いてもほとんどの方がピンと来ないかと思いますが、人間の歯のエナメル質が80〜90MPaであることを考えると、どれだけ硬いかがわかります。
なぜなら、エナメル質は人間の身体の中でもっとも硬い部分だからです。
つまり、それの10倍以上の硬さを誇るのがジルコニアだということです。
このような硬度の高さから、ジルコニアは人工ダイヤモンド、白い金属などと呼ばれることもあります。
ジルコニアは硬すぎて不便?
結論から言うと、ジルコニアが硬すぎて不便ということはありません。
ただし、硬度が高すぎるあまりに起こる問題はいくつかあります。
例えば、噛み合わせや調整の問題です。
ジルコニアは非常に硬いことから、稀に噛み合わせのバランスを崩し、違和感や不快感を引き起こす原因になります。
またジルコニアは硬すぎることから、形態の修正や調整が難しいです。
そのため、ジルコニアクラウンで問題が発生しても、簡単には解決することができません。
高度な技術を持つ歯科医師や歯科技工士にとっても、こちらは大きな課題とされています。
ただし、噛み合う歯を傷つけてしまうリスクは極めて少ないです。
ジルコニアが硬いことによるメリット
ジルコニアの硬さは時にトラブルにもつながりますが、基本的にはメリットばかりです。
通常のセラミック素材よりも硬いことから、ジルコニアは高い負荷に耐えられます。
そのため長い間丈夫さをキープでき、割れたり欠けたりする心配がありません。
もちろん、食事の制限もほとんどなく、硬いものをしっかり咀嚼できます。
ちなみに、ジルコニアは素材の性質上、色も変わりにくいです。
つまり、長い間使い続けても、見た目の変化がほとんど見られないということです。
まとめ
数あるセラミック素材の中でも、ジルコニアは最大級の硬度を誇ります。
また単純に硬いだけでなく、その性質を使用上のメリットにキッチリと反映させている素材だと言えます。
もちろん噛み合わせの乱れや修正の難しさなど、ある程度の問題点はありますが、多少の問題を抱えているというのはジルコニア以外の素材にも言えることです。