インプラント治療は、直接骨に人工歯根を埋め込み、天然歯と同じように使用できる人工歯を手に入れるための治療です。
歯を失った部分であれば、基本的にどこでも治療することができ、こちらは奥歯に適用されることもあります。
今回は、奥歯のインプラント治療におけるメリットを中心に解説します。
奥歯のインプラント治療におけるメリットは?
奥歯にインプラントを適用することにより、噛み合わせが良くなります。
これにより、噛み合わせのバランスが改善され、食事の効率も向上します。
また奥歯のインプラント治療は、発音の向上にも寄与します。
奥歯を失っている場合、サ・タ・ナといった音を発するのが難しくなりますが、インプラント治療によって奥歯をカバーできれば、自然な発音が実現できます。
さらに、笑ったときや会話をしたときには奥歯が見えることがありますが、インプラント治療はこういった場合の審美性をアップさせる効果もあります。
前歯のインプラント治療との違いについて
奥歯は前歯と比べて、強い力で噛み合わせます。
そのため、インプラント治療を受けるのであれば、前歯よりも高い強度が求められます。
また奥歯のインプラント治療では、上顎洞(上顎の奥歯)やオトガイ神経(下顎の奥歯)など、特有の解剖学的構造を考慮しなければいけません。
つまり独自の難しさがあるということです。
一方、前歯のインプラント治療では、このような解剖学的な考慮点は得に存在しません。
奥歯のインプラント治療が難しい理由について
奥歯のインプラント治療が難しい理由としては、前述の通り解剖学的構造を考慮しなければいけないことのほか、噛む力が強いことも挙げられます。
一般的に、奥歯に加わる力は60~70kgとも言われていて、噛み合わせの調整が非常にシビアです。
噛み合わせの調整がうまくいかなかった場合、顎に痛みが出たり、口が開きにくくなったりすることがあります。
また奥歯は開口量が小さく、人工歯根埋入のための器具が入らないことも考えられます。
特にもっとも奥の第二大臼歯については、かなり器具を入れるスペースが少なく、患者さんの開口量によっては物理的にインプラントが埋入できないこともあります。
まとめ
奥歯にインプラントを適用すれば、食事や発音などの機能性だけでなく、審美性についても向上させられる可能性があります。
しかし、他の歯に比べて治療の難易度自体は高いため、必ずしも成功するとは限りません。
また場合によっては、一般的なインプラント治療の相場と比べて、多少治療費が高くなってしまうことも考えられます。