乳歯は子どもが6歳前後の時期に抜けるケースが多いです。
また乳歯が抜けた場所から順番に、永久歯が徐々に生え揃ってきます。
しかし場合によっては、こちらの年齢よりも早く乳歯が早く抜けてしまうこともあります。
今回は、早めに乳歯が抜けた場合の影響などに就いて解説します。
乳歯が早く抜けることの影響とは?
早めに乳歯が抜けてしまうと、その後の歯並びに影響が出ると思われがちですが、実際はそうとは限りません。
乳歯が抜ける時期には個人差があります。
特に顎や永久歯が早く成長した場合には、乳歯が早く抜ける傾向にあります。
このようなケースでは、6歳頃より早く乳歯が抜けてしまっても、歯並びに悪影響が出る心配はほとんどありません。
大事なのは乳歯が抜ける時期ではなく、乳歯が顎や永久歯の成長とのバランスを取れているかどうかです。
顎が小さい状態で乳歯が抜けてしまったら?
一方、顎の成長がまだ不十分にもかかわらず乳歯が抜けてしまった場合、歯並びに影響が出る可能性があります。
例えば、乳歯より大きな永久歯が生えてくることにより、スペースを確保できず斜めに生えてしまうケースなどが見られます。
しかしこのような場合でも、基本的にはすぐに対処せずに経過を観察することが多いです。
なぜならしばらく様子を見ているうちに、顎の成長が永久歯の大きさに追いつき、歯並びが整うケースがほとんどだからです。
逆にすぐ対処しようとすると、ゆっくりと着実に育っている子どもの顎や永久歯の成長を阻害してしまうことにもなりかねません。
3歳より前に乳歯が抜けた場合は要注意
基本的に、目安の年齢より早く乳歯が抜けても問題はないですが、3歳より前に抜けてしまった場合は注意が必要です。
このような場合、低ホスファターゼ症という遺伝性の難病を患っている可能性があります。
低ホスファターゼ症は、組織非特異的アルカリホスファターゼという酵素が体内で正常に働かないことにより、骨や歯が弱くなるのが特徴の疾患です。
発症率は10万人に1人と極めて少ないですが、発症すると乳歯が早く抜けるだけでなく、骨が折れやすくなったり筋力が低下したりすることが考えられます。
また重度の場合、呼吸障害など生命に関わる症状が出ることもあります。
まとめ
少しくらい早く乳歯が抜けても、親御さんはそこまで焦る必要はありません。
人より成長が早い子は早く乳歯が抜けますし、遅い子は遅く抜けるという単純な話です。
しかし、明らかに目安の年齢よりも早い場合は、指定難病の可能性があります。
そのため、気になる場合は歯科クリニックに相談し、正しい対処をしてもらいましょう。