スケーリングは、代表的な歯周基本治療の一つです。
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用し、歯石を除去する治療であり、歯石取りとも呼ばれます。
またスケーリングを行った後は、ある程度歯茎からの出血が見られることがあります。
今回はこちらの出血について解説します。
スケーリングで出血しても大丈夫?
スケーリングでは、歯や歯茎に付着している歯石をガリガリと専用の器具で除去していきます。
このとき、思いの外大量に出血することがありますが、ある程度血が出ていても特に問題はありません。
スケーリングで出血するのは、歯茎が炎症を起こしているからです。
つまり歯周病の症状が出ているからであり、スケーラーで歯茎が傷ついて出血しているわけではないということです。
歯茎に炎症がある方は、歯石を除去することで腫れた部分が刺激され、出血につながります。
一方歯茎が健康な方は、スケーリングを行ってもほとんど痛みや出血は出ません。
スケーリングの出血はどれくらいで治まる?
スケーリングによって大量に出血した場合であっても、ほとんどのケースでは数時間以内で治まります。
もちろん常にダラダラと血が出ているわけではないため、心配はいりません。
口内の出血は、唾液の自浄作用や抗菌作用、保湿作用などによってすぐに止まるようになっています。
具体的には、ラクトフェリンやリゾチームといった抗菌物質が傷口での細菌の繁殖を抑え、ムチンは傷口を守り、早期治癒を促します。
しかし、血栓予防の薬などを服用している方は、血が止まるまでに少し時間がかかる可能性があります。
スケーリング後の注意点
スケーリングを行った当日は、歯が敏感になってしみることが多いです。
そのため、極端に冷たいものや熱いものは食べないようにしましょう。
またスケーリング当日は歯茎がある程度荒れているため、ブラッシングも優しく行わなければいけません。
このときブラッシングの刺激によって出血する可能性が高いですが、2~3日で出血は治まり、歯茎は徐々にキレイなピンク色になってきます。
ちなみに、歯石除去後は歯の表面に汚れがないため、フッ素塗布などを行うといつも以上に効果を得られます。
まとめ
スケーリング後は、よほど健康な歯茎でない限り、多少は出血します。
また大量に出血した場合でも、それは口内がキレイになっている証拠であるため、気にする必要はありません。
ただし、一度歯石を除去したからといってその後のケアを怠ると、再び歯石が付着して歯茎の状態が悪くなります。
そのため、スケーリングとブラッシングなどのセルフケアは必ずセットで考えましょう。