歯周病は、誰もが予防を意識しなければいけない疾患の一つです。
特に中高年に差し掛かると、歯周病のリスクが高まる傾向にあるため、注意が必要です。
また歯周病の予防や発症・悪化には、私たちが普段摂取する油が大きく関係しています。
今回はこちらの内容について解説します。
オメガ3脂肪酸と歯周病
オメガ3脂肪酸は、体内で生成できない必須脂肪酸の一つです。
こちらは、歯周病予防に大きく寄与する栄養素として知られています。
具体的には、歯周病の主な症状である口内の炎症を軽減させる効果が期待できます。
また細胞の修復を促進し、歯周組織の再生を助けてくれます。
ちなみにオメガ3脂肪酸は、主に亜麻仁油やエゴマ油などの植物油から摂取することが可能です。
食材でいうと、サンマやサバといった青魚にも豊富に含まれています。
オイルプリングと歯周病
油を用いた歯周病の予防方法としては、オイルプリングが挙げられます。
オイルプリングは、ココナッツオイルやオリーブオイルなどを用いて行う健康法です。
具体的には、植物油を口に含み、15~20分程度口内で動かすことで口内の菌を減らします。
ここでいう菌には、当然歯周病菌も含まれます。
さらにオイルプリングには、歯周病菌の予防だけでなく、口臭の改善や歯のホワイトニング効果も期待できます。
ちなみに、オイルプリングは1日1回、特に朝に実践すると効果を発揮しやすいとされています。
質の悪い油と歯周病
質の悪い油を摂取すると、歯周病の発症や悪化につながりやすくなるため、注意が必要です。
具体的には、トランス脂肪酸やヒドロキシノネナールといったものです。
トランス脂肪酸は、揚げ物やマーガリンなどに多く含まれる油です。
こちらは体内での炎症を促進し、歯周病を悪化させる可能性があります。
またヒドロキシノネナールは、油を高温加熱することで発生する有害物質です。
摂取することにより、DNAやタンパク質を損傷し、歯周病のリスクを高めます。
ちなみに質の悪い油は、消化不良を引き起こす原因にもなります。
消化不良になると栄養素の吸収が低下し、歯周病予防に効果的な栄養素が不足することも考えられます。
まとめ
歯周病を予防するには、普段摂取する油について深く考えるべきです。
普通に食事をしているつもりでも、歯周病の発症や悪化につながる油を摂取している可能性があります。
また歯周病予防の方法としてはブラッシングや歯石除去などが挙げられますが、オメガ3脂肪酸の摂取やオイルプリングなども試してみましょう。
あらゆる角度からアプローチすることで、より歯周病は防ぎやすくなります。